9月なのにこんなにも暑いのか…。驚くほどの暑さが続いていますね。今、この原稿を書いているのが9月中旬。皆さんが、読んでくださっているころには涼しくなっているでしょうか?
いつもよりも、長い間プールを楽しんでいる今年の夏?もう秋のはずなのになぁ…です。暑くて、季節が分からなくなりそうですが、“秋”の訪れを教えてくれているのが“実りの秋”です。
今年、年長組の子どもたちから、おじいちゃんおばあちゃんにお届けしたハガキは、“園庭の木”のデザインでした。イチョウ・カリン・オリーブの中から、選んでハガキを彩ったのですが、そんな園庭の木々が、“秋”を感じさせてくれています。夏にたくさんいただいたかき氷のシロップの中には、園庭の木からとってつくられた“梅シロップ“と“かりんシロップ”があって、きっと“ここだけ”のスペシャルかき氷を贅沢に味わった夏です。今(9月中旬)、実が少しずつ膨らみ、色づき始めていて、「見て!」と嬉しそうに“秋”を教えてくれる子どもたちです。ハガキを作っているときに面白かったことが「イチョウ・カリン・オリーブの中からどれがいい?」と聞くと、何人かから「ウメ!」と言われたこと。梅シロップと、かりんシロップをたくさん味わったから!?生活と共にある、園庭の木々と、めぐりゆく季節・実りです。
秋といえば!実りの秋といえば!“お米”。今(9月中旬)は、昨年の夏の猛暑の影響で(?)お米がない!と、騒ぎになり…、スーパーの棚からお米が消えて更に騒ぎになり、お米が手に入りにくくなっていますね。
そんな中、年長組の子どもたちは、丹波篠山市後川の倉 憲治さんの田んぼに稲刈りに行かせていただきました。一面に広がる黄金の世界、飛び交うトンボ。稲を刈りながら、出てくる虫たちを追いかけていた子どもたち。5月に、田植えもさせていただいたのですが、3本の苗が約35もの束になっていて!園舎入口にできた稲のカーテン、1週間ほど干されてから、“足踏み式脱穀機”で脱穀し、ワラに残ったお米をひとつぶひとつぶ大切に集めて、もみすり機にかけると…、「え!これだけ!」という子どもの驚く声が。いつも何気なく食卓に並ぶお米…、作ってくださっている方々のひとつひとつの想い・工程があって、味わえていること。それでもほんの一部かもしれませんが、心と身体で感じる“9月”のひとときでした。
いろいろなつながりがあって、過ごさせていただいている西宮公同幼稚園の毎日です。
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