3月にもなると、温かい日も増えて来て(?)、「あぁ春だなぁ〜」を、いろいろなところから感じています。こんなにも寒いのに、心が追いつかない!そんな、春を1月、2月でも感じる“ふゆめ”を、あちらこちらで見かけます。アジサイの冬芽は見つけやすく、絵本「ふゆめがっしょうだん」(著:長 新太、写真:冨成忠夫、茂木 透/福音館書店、1990年)の、写真のように、楽しいお顔がいっぱい!須磨浦海岸でも、冬芽との出会いが、いっぱいなのでした。梅の蕾が膨らんでいたり、サクラの季節は“入園式”ではなく、“卒園式”になってしまうのでは!?と、思ったり。津門川沿いのスミレも、あれ!?もう咲いている!と、2月にたくさん花を咲かせていたり。温かかったり、寒かったり、まだ冬だなぁと思ったり、もうすぐ春だなぁと思ったり、同じ1週間の間でも景色がうつろう日々です。
2月のはじめ、凧揚げの頃には雪が降る日も多くてびっくり!ほんの少し、園庭の砂山にも積もるほど。園庭にあるバケツ田んぼ用の水の“カルキ抜き”のために、緑色のバケツには常に水をためているのですが。その水が、ある日凍っていて、子どもたちは大喜び!次の日も、“寒い”という予報だったので、一人ひとつずつ洗面器に水をためて、帰りに園庭の好きな場所に置いて帰ることにしたのですが…。緑のバケツの水が凍っていたので、同じ場所に洗面器を置く子どももいれば、あえて違うところに挑戦してみたり、一人一人のアイディアが面白かったです。次の日の朝、門をくぐるとすぐに洗面器のところへ走って行く姿もかわいくて…。お家でも話していたようで「どうだった?凍っていた?」という、親子の会話も素敵な朝なのでした。
いつもと同じ園庭、でも毎日違う景色、そんな西宮公同幼稚園の毎日です。「バケツのこおり」(文:木坂 涼、写真・構成:武田康男/福音館書店、2022年)(ちいさなかがくのとも2022年1月号)の中の写真のように、透き通った氷やトゲトゲしている氷、分厚い氷や薄い氷など、同じ園庭の中なのに、氷の姿も違って面白かったです。滋賀県箱館山スキー場で雪あそび(2025年1月27日)をした時に、園長先生が教えてくださった“雪の結晶”のお話を思い出しながら、西宮で雪が降った時は園庭に落ちた雪の中に結晶がないか探していたり、いろいろな日々がつながって広がっていく子どもたちの生活。
寒いから〜と、長袖を着ていても、おひさまぽかぽか、走って暑くなるといつのまにか半袖になっていたり…、木陰の涼しさと日向の温もりを、きっと誰よりも知っている、西宮公同幼稚園の子どもたち。まさに!「みんなのともだちはどろんことたいよう〜」ですね。春の訪れを見つけるのもさすが!子どもたちと一緒に過ごしていると、自分では気づくことができていなかった“ドキドキ、ワクワク”が、こんなところにも!あんなところにも!明日はどんな出会いが待っているかな〜、そんな子どもたちとの毎日です♪
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