4月もあっというまに最終週に入りました。194人でスタートした2009年度、3歳児が69人も新入園をしたとは思えないほど、落ち着いた4月の日々だったように思います。ここは楽しいことがあるいい場所と思ってもらう、そういう意味で10月の入園希望の手続き後、クリスマス会であったり、用品購入であったりどんな場合でもいつも最上のおもてなしを心がけてきました。11日の入園式もそうでした。「入園式が楽しかったみたいで翌日も朝、自分からさあ行こうって言って」などと教えていただきましたが、「甲斐がある」というものです。そして毎日日替わりでおやつを楽しみ、わたしのこの時期とっておきの大サービスの時間を持ちます。69人を相手にエプロンシアターやそのほか力を入れて「惹きつけ」「明日もこよう」と思ってもらうのです。そうやって1週間ほど、そして落ち着いてきたころに、川の魚や、阪急電車などを見に「はじめの一歩」を外へ踏み出します。次は畑です。子どもたちをおとなで囲むようにしての一歩一歩です。そんな一歩が、六甲山につながっていくのですから、まさしく「千里の道も一歩から」です。阪急電車を見送る子どもたちの様子を通りかかる方々は笑顔で見守ってくださっています。ただただ電車に手を振っている子どもたち、それに気づいたお客さんとか車掌さんが手を振り返してくださったりもします。子どもがそこにいること、そのことの大きさを感じます。それだけに傍若無人に振る舞ってはいけない、一緒にいるおとなが的確にその場での自分たちの振る舞いについて伝えていくべきです。散歩の折に道路を占有してはいけないし、電車内では静かにする、ゆっくりととおっていいところとここはささーっと走り抜けるなど、誘導するおとなの判断と指揮が問われます。どこに行っても「かわいいね」とか「よくこんな幼い子どもたちを連れだしてご苦労さんやね」など温かく見守ってきてはいただいていますが、いつも心しておかなくてはいけないと思って過ごしています。
24日の金曜日に、2004年夏にロンドンへ転勤されたご一家が久しぶりに訪れてくださいました。おねえちゃんは卒園、でも妹のほうはまだその時在園中、まだまだ楽しみたかった思いが残っていたのでしょう。いつだったかのイギリスからのおたよりに「鳥になって空を飛べるなら公同幼稚園に飛んでいきたい」と学校で書いた作文を同封してくださっていて、こんな子どもたち、そして子どもを入園させてくださったご家庭に支えられて今、公同があるのだと思ったものです。懐かしい再会、短い時間でしたがとてもうれしかったひとときでした。4月30日から5月6日まで連休になります。29日はもう20何年も続いているカレーパーティーです。今年も250人を超える申し込みがあり、仁川の上流にでかけていきます。緑の中で食べるたくさんの人でのカレーは最高です。そういえば、先日の親子でのお楽しみ会、園庭で一緒にごはんを食べた時「こんなにおいしいごはんははじめて」と子どもがつぶやき、おかあさんはドキッ。いつだっておいしいのを作っているつもりなのに。そりゃあそうです、みんなで一緒に食べるから、だから最高なのです。
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