大雨に見舞われたり、どこかでは熱中症の子どもがなどというようなニュースもあったりする6月。気候がいろいろすぎます。いろいろすぎても子どもたちは変わらず元気ですし、天気なら外に出ていくし、雨なら室内で楽しんでいます。5月には毎年親子で自然の中へという一日があり、なぜかいつも天候が~なのです。今年の結果は年長は幼稚園での一日となり、4歳は「うん?ぽつぽつ?」という心配の中、何とか無事に千里の公園まで行ってくることができました。さて年長のその日の朝、雨です。前日から雨だったらとは考えていました。市立の体育館などを借り切って運動会などはいかがか。いやあ、もうノリのいいすぐに指示に従って行動してくれる保護者の方々だからこりゃあ楽しいぞ。しかし貸すのは無理、いやあ残念でした。そこで朝、いよいよ雨となって、その朝一にリピート山中さんというシンガーソングライターに電話して時間があるかどうか、何と10時半なら行けますとのこと。それまでは紙飛行機を作って飛ばしたり、子どもたちの歌があったりしながらおかあさんがたはホールで過ごしてくださいました。そしてコンサート、突然のとんでもない依頼にも関わらず飛んできてくださった山中さん、「♪ヨーデル食べ放題」などの有名曲をはじめ、子どもたちのために作ってくださった「♪たんぽぽ」など、そしてそこにおられるだけで最高のお人柄。1時間あまりをたっぷり聴いて歌ってと過ごしました。天候不順なら室内をと考えていたのが昼に晴れ間が見えます。園庭は年長親子に全部譲ってもらってみんなで木陰でのおべんとうタイム。予定が少々変わっても、柔軟に他クラスも動いてくれていい一日となりました。午前中は雨だったから園庭にはみんな出したいところですがそこを年長のことを考えて保育室内で過ごしてくれました。それで甲山森林公園には行けなかったのではなく、それ以上に思いがけない楽しい時間となった親子の一日でした。
公同の公同たるところ、クラス王国ではなくみんなで幸せを考える、決して屋内も屋外も広い幼稚園ではありません。でも段取りと根底に愛があればどんな苦境も、なのです。
6月に新しく取り組んだこと、それは月に1回の親子のわらべうたの時間。赤ちゃんなどを預かるシステムを作ったことです。一緒に遊ぶのも大事、おなかの中にいる時からわらべうたを聞いて育ってきた子どもたち、幼稚園に入園してからの反応がとてもすごいのです。身体にしみついているのかなと思うほど。だから一緒に遊べるといいのですが、大きくなるにつれおかあさんが大変になります。園児とたっぷり全身で遊んでほしい、その思いでの、赤ちゃんはじめ弟妹の部屋の誕生となりました。これもそう考えたらすぐに実施に移れました。そういう提案があればすぐにこたえて手伝いにきてくださる人が何人もおられるのです。落ち着いた中で進められた、いつもおにいちゃんおねえちゃんで譲ることの多い子どもたちはおかあさんにたっぷり甘えていっぱい遊んだのでした。そんなわけで天候不順でも明るい話題の多い公同の毎日です。
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