2学期に入りました。早や4日目を過ごしています。7月20日に1学期の終了、その翌日から2日間は年長の宿泊保育。これは昨年から訪れてその自然の恵みを享受させていただいている篠山は後川で。自然の中を歩く時、見上げたり見回したり気づくことの面白さをこれまでにもたっぷり教えてくださってきた京都ノートルダム女子大の菅井啓之先生、2日目の朝に来てくださって山手への道をご一緒しました。実は先生は小学生からのキャンプが行われた8月の7日にも朝来てくださいました。低学年は羽束川沿いの道を、高学年は清陰寺から雑木林への散策。雑木林の静かな営みの素晴らしさ、そこでのこれまでの時間が降り積もってきたことをそこに今あるものから教えていただきました。苔生す巨大な石、その石を眺めるだけでそれらがそこでひっそりと生きてきた時間がわかります。
篠山、後川での時間はその廃校になった小学校を拠点にこれからもまだまだ広がり深まる予定です。その小学校の地域の子どもたちが12日西宮にやってきます。デカンショ節の元歌のみつ節などを披露していただきます。西宮で4回目になるミュージシャンコンテストのゲストとしてです。過疎化が進み、小学校が統合されてもその地域に生きる子どもたち、彼らの小学校がその歴史を閉じて廃校になったことはさびしいことですが、だから生まれた西宮とのつながり。マイナスは決してマイナスではありません。みんなの知恵と勇気でどんなこともプラスになっていきます。水村美苗さんがその著書の中で「教育とは家庭でできないことを行うことである」というようなことを述べておられます。教育の、教育こそが果たす役割は大きい、そんなことを考えさせられています。子どもの生きる世界が小さな枠にとどまらず、おとなの知恵と勇気でどんどん広がり、おとなの大きな見守りで育っていくようにと願っています。
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