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どろんこと太陽

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2011年09月03日
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 こうしたい、こんな体験をしたい、そんな思いや願いを持つこと、そのことがまず一歩であり、そしてそれは必ず叶うことなのだとあらためて思っています。どんなふうに書いていけば、素敵な時間のこと、そこに行きつくまでのことを丁寧に伝えることができるのか、心もとないのですが、でもとにかく素敵な時間を過ごし、そしてより心を強くされました。
 大きなすいかが登場しました。今年で6個目になります。今年も来ることになっていました。このすいかはここ公同ではもう有名です。年長さんは3回目です。昨年台湾に転勤のため転居していかれ、マンゴーを送ってくださった立木さんは、行かれた直後に本屋で「すいか」をめぐる動物たちの絵本を見つけられ、翻訳もつけて届けてくださいました。その絵本のこと、内容を知って昨年の紙芝居の方たちは、卒園の日に最後にいつもひとつ読む紙芝居、それをこの絵本から紙芝居にしてくださいました。だから大きなすいかは公同では市民権大の存在なのです。
 さて来ることになっていたすいか、毎年出会っている先生たちに「ああ今年もきたか」と思わせてしまってはこのわたしがすたります。しかしそうそう何か思いつくわけではありません。しかし毎年よくよく考えて登場させてきたものです。(と自画自賛!)
 夏期保育の初日、多田先生がこれでもかと珍しい野菜を持ってやってきました。この人、わたしに大いに影響を受け、もう「驚かす」ことの楽しさ、つまり何かを見つけてくることの面白さにはまってしまい、本家以上に活躍しています。で、年長に今日見せようかというのを「いや、これで緑シリーズであのすいかと合わせて2学期初日に見せるわ」。そう言っていたら何と園長先生がでかけられていた福島からまたまた「緑の思いがけないもの」が届けられました。車で走っている時に目にして「ほしい!」と言われたみたいで、まわりの方々で叶えてくださったのです。(どんな夫婦やと突っ込みたいところですが自分たちのことなもので)
 おお、これで緑シリーズはより豊かになったと満足、ますます新学期が楽しみになります。緑シリーズの前にあの親子の集いの日にお見せした組み木でのお話もありましたので、揃った緑たちは冷蔵庫に収めてもらっているし、最後の大物は31日に取りに行くことになっているし、であまり真剣には考えていませんでした。それでも今年はどのようにすいかなどを扱うかと頭の隅で思っていたりしていたのです。27日、無事にお話を終え、午後にちょっと行われた勉強会の準備をしていたら、メールが来ました。「西谷でこんなものを見つけた、わたしを呼んでいた」、そしてこれまたすいかに大きさでは劣っても存在では勝る大物の添付写真。高かったけれど「買った」と興奮のメールです。ほんとに師匠以上に「はまってしまった」多田先生です。で、これまた緑シリーズは楽しくなるねとわくわくしながら、31日所用で箕面にでかけ、そのあと池田を回ってすっかりお世話になっている「くだもんや中田」に寄りました。そこにわたしを待っていたもの、大枚をはたいて購入したもの、それが緑シリーズに加わりました。洋ナシがあるといいなと思っていたのですが、思いがけないものが店先でわたしを待っていました。いやあ、物語はこうして骨組みを作ったあとに、血肉が作られていくのだともう感動です。そして傲慢にもこの段階ですいかは恒例の「!」させるように、5,4,3,2,1,0!で登場するのではなく、朝からみんなをさりげなく「ぼくもここに」という感じで出迎えさせようと「降格」になりました。

 そうして最初の年は、9月1日ではなかったのですが、その翌年からありとあらゆる形で2学期のスタートに色を添えてきたすいかは、今年も公同で9月1日を子どもたちと一緒に迎えたのでした。
 その1日の朝に、「せんせい、おちてた」と事務所にお届けものが。みかんだって何だって必ず事務所に持ってきてくれるのですが、かりんの実です。おお、緑シリーズが豊かになったではないか、もちろん仲間入り。ただし「前座」ですが。
 こうして「かりん」を筆頭に緑が顔を揃えました。すいかのことは紹介して「重さ」をあてたらお持ちかえりいただきますとも。明日測ります。わたしはすでに知っていますが、少しそれより実体重は少ないと思います。水分が蒸発しますからネ、でも楽しみですね。すいかの紙芝居も読ませていただきます。
 かりんの次は「アボガド」です。これも店先で、ただし100円で、求めやすかった。「冬瓜」「かぼちゃ」「ズッキーニ」などが続きます。かぼちゃの形をしているズッキーニでも、年長は絶対に間違いません。これは昨年もそう、多田先生のおかげ、そしてお安く美味しいズッキーニをよく知っている年長さんです。そんなところに変わったやつが。これが福島から届いた「ひょうたん」、いやあ緑初々しい実物を見られて幸せでした。そしてそして大物なる、多田先生を呼びつけたというのは「夕顔」、かんぴょうの原料です。実は宿泊保育の行きのバスの中で「花の名前クイズ」などをした時に、朝顔から夕顔の話題になり、「夕顔で何ができるでしょう」、こういう難しい問題の時は指名です。子どもの料理の教室で仕事をしている当時年長に加わっていた実習生の中村さんにこたえてもらいました。まあ、その程度の仲間入りが精いっぱいだった夕顔がやってきた。昨日は誰も答えられない!いえいえうしろで手が挙がりました。園長先生です。「かんぴょう」、ほんとは夕顔と答えてほしかったのですが、まあいいや。しかしでかい、しかも瓜だか何だかわからんほどのこんな存在も仲間入りしこれで終わりか。いえ、あの店先でわたしを待っていた大枚の存在がまだあります。緑のそして香りもかぐわしいそれは。「ほらあ、みんなで食べたでしょう」のヒントに、しっかりと出たこたえが「マンゴー」、よろしい!金額は聞いてみたい方はどうぞ。

 ということで「ああすいかね。いつも1日は来るのよ」なんてことにはならずにすいかで驚き、そのあと緑のお客様を迎えて紹介するわたしはちゃんと朝から緑の洋服。長い間のこれまでの時間、その中での出会いに、この夏の物語がいろいろに加わり、最後に園庭のかりんもちゃんと仲間入りして、日常を忘れずに、そして思いっきり驚き楽しむそんな時間を過ごすことができました。緑とは一言では言うものの、その豊かさ、かぼちゃと一言で言ってもその姿かたち色合いなどは「かぼちゃにしてかぼちゃにあらず」などなど。これは人間ということでもそう心から認識したいのです。いろいろな生きる形があるのです。それぞれにみんな何らかの条件を持っているのです。

 そのあとは「ブックスタート」、1学期の終わりにお祝いできなかった赤ちゃんたち、3家族がお見えになりました。りゅうもくんのおかあさんは最後に「子どもたちの透き通った歌声にもう涙が出ました」。年長さんに「しあわせのひ」を歌ってもらいました。今ここに一緒にいることそれは奇跡、そして生きているこの世界をほんとうに心を合わせてよいものにしていきたい、そう願うこと何かをすることの大切さを心から思う歌です。そして何より子どもが、年長が歌うと素晴らしい!「今ここにいること」の幸せをかみしめながら2学期も一日一日がよい時間となりますように心からそう思って最初の一日を終えました。先生たちは歌にしてもダンスにしてもしっかり進化、それぞれにも進化を感じていただけるようにとも願っています。
(順子先生だより No.39 2011年9月2日 より転載) height=1
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