今年度もあっというまに6月の終わりを迎えようとしています。年長のこの6月に行う(昨年から)宿泊保育も無事に終えられました。子どもたちが誕生後から少々大事にされすぎて、寒暖の差を自分で体感して調節していく力が弱ってきているように感じることもある昨今、でも積み上げてきた時間で公同の子どもたちはやはり実績はしっかりあります。5度ほど温度差のある地域にでかけていく宿泊保育ですが、どろんこの田んぼでの時間、温泉にさっとつかってさっぱりする、少し気温の低い夜、「みんな元気ですなあ」、自治会長さんはいつも感心されるのですが、溌剌さと機敏な(5,6歳とは!)行動で過ごした2日間でした。幼稚園での時間、まずは子どもを守る養護、そして子どもを次の成長にと送り出す働きをその子どもに合わせてしていく教育、それがバランスよく行われることが大事。健康の度合いも違えば、持っている条件もさまざま、でもこの年齢だからこそぜひ体験させたい、つけてほしい力はあります。おとな次第ですね。子どもをじっと見守ることにより、一緒にいることにより、子どもからの発信を見逃さずに応えていくことができます。
活発な幼稚園、男の子に向いている幼稚園、そんな評価もよくされるのですが、そうではなくどんな子どもであっても、その子の持つ力がどんな程度であっても、それに合わせてその子どもの力を引き出していく、そんな場所だと思っています。使わせていただいている小学校の跡地、広い校庭、そこでのサッカーはなかなかのもの、ひたすら走っています。そんな時間もあれば、絵本を読むときの静けさ、これは並みのものではありません。子どもいたっけ、一瞬そう思ってしまうほど、確かめてしまうほど、聴きいっている彼ら、季節やプログラムはもちろん、その時の気持ちにぴったり寄り添う「旬」の絵本を届ける、一緒に味わう、これは至福の時間です。そして彼らの持つ力のひとつに歌うこと、これはすごいのです。耳にした歌を歌う機会を作ると少し難しくてもすぐに「のって」きます。自分の存在でそして歌でおとなを元気づけてくれるのが子どもたちです。
7月7日はほしまつり、お天気も心配ですが、でも出会う楽しさ、それが一番のほしまつり。今年は幼稚園は「ちいさいおうち」(バージニア・リー・バートン)の絵本で入園式を彩ったので、あちこちにちいさいおうちの登場。きっといっぱい出会いますよ。恒例のクッキーも可愛いおうちに入って販売されます。
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