子どもたちと生活していく中で、いろいろ気になることも多くなってきた最近。
この頃は、さんぽの部屋の前に立っているイチョウの木の葉っぱの形が気になっています。
なんで切れ目がある葉と切れ目のない葉があるのだろう?
調べてみると、イチョウは恐竜の時代から生きていた古い植物なのだそうで、化石の中からイチョウの仲間がたくさん出てくるそうです。昔のイチョウの葉の化石は、今のイチョウよりもっと深くてたくさんの切れ込みがあるそう。時代が経って今のイチョウになってくると、葉っぱの切れ込みが少しずつ無くなっている形に変わって来たのだそうです。
また、イチョウの葉を広げるとカモの足みたいに見えるのですが、2枚並べるとカモがペタペタと歩いているみたいに見えます。イチョウは中国では「鴨の脚」と書いて、イチョウと読むのだそうです。若い木の場合は中央に深い切れ目ができる傾向があるそうです。イチョウの木はまな板としても使われているとのことです。
さんぽさんのクラスの前にあり、毎日見ているので自然と親近感が沸いているイチョウの木。今の季節は園庭で遊ぶとなると、葉を集めて、ブーケ作りをしたり楽しんでいますが、他にも遊び方があります。葉っぱをちぎってキツネやゾウを作ったり、葉っぱ相撲をしたりもできるのだそうです。よく街並みにも植えられているイチョウの木ですが、御堂筋の並木は有名だそうで、昭和12年、御堂筋の完成と共に植えられたのだそう。現在では大阪市の指定文化財になっているのだということ。でも、近年は銀杏の匂いの問題もあり雄株が植えられるようになっているのだということ。幼稚園にある木は実がなる雌株ですが、よく街並みに立っているイチョウの木は雄株で、銀杏がならないので、匂いの影響がないのだとか。
銀杏といえばとっても臭いけど、食べるとおいしい!ネチネチとした触感が大好きです。茶碗蒸しに入れて食べるのもおいしいし、炒ってそのまま食べるのもおいしいし🎵美味しいだけではなく銀杏には、栄養があるそうで、でんぷん・カロテン・ビタミンCなどを含んでいます。また、古くから薬として活躍していて、せきや痰、また夜尿症にも効くのだとか。幼稚園のイチョウの木にたくさんの銀杏がついていた時は、お祭りで売っていました。銀杏を拾って集めて、その皮を外すのが一苦労。臭くて臭くて~。ご用意を終えて、部屋から出てくる子どもたちの中には鼻をつまんで出てくる子もいたり、いつもは「何してるの~?」と近寄ってきてお手伝いすることがないかを聞いてくる子も、この時はなかなか近寄らず、遠くから見ていたりという姿もあります。でも、年長さんのお友だちは、さすが!「なんかおてつだいしよっか?」と言ってくれたりします。臭くても、おいしいことを知っているからお手伝いをしてくれるようにもなるのかな。私が幼い頃にも近くにイチョウ並木があって、それは銀杏ができる雌株だったので落ちている銀杏をよけて歩いていた記憶が鮮明に残っています。それも今では楽しい思い出です。きっと、公同幼稚園の子どもたちにとって、美しい黄色や様々な形の葉や臭い銀杏の実のことは記憶に残る木になるのかなと思います。
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