あっという間に春が過ぎ去り、季節は夏に。6月はアジサイがきれいに色づきほかにも素敵な花の色が目に入ります。公同幼稚園の子どもたちはこの時期ならではの自然との出会いや楽しい発見に心を弾ませています。
そんな公同幼稚園と出会っての2年目の日々が過ぎていっています。同じく公同1年目のぽっぽさんたちと二人三脚で歩んできた1年間。たくさんの出会いを共にする中で、驚きや発見を一緒に楽しみ、大笑いしてきた毎日でした。真剣に向き合い、時には本気で喧嘩をしたことも(笑)。この1年間の中で私が貰ったものはとてつもなく多く、数えきれないほどの宝物の数に日々驚くばかりです。
新しい年度が始まって早3カ月。あぁ、やっぱり公同っていいなと思えることに溢れている日々。何よりも、子どもたちの毎日が「保育」という言葉では語り切れない、子どもたちの「生活」そのものであることを大事にしていることに魅力を感じています。
先日、年長組の子がなわとびで1000回を達成し、見事赤いなわとびをもらえることになりました。昨年度、さんぽらったさんだった頃から、コツコツと毎日のように跳び続けてきた光景を目にしてきました。最初の頃はリズムも回し方もバラバラだったのが、だんだんと上手になっていき、年長組になった頃にはすごくきれいに跳べるように。誰に跳ぶように言われたわけでもなく、ただ“跳びたい”というその子の気持ちの強さだったのだと思います。そしてその努力の姿を自分のことのように応援し、喜ぶ子どもたち。その真剣に見守るまなざしや、応援隊として、その子を見つめながら周りで跳ぶ子どもたちの姿に感動させられます。そんな子どもたちの姿を見て実習生が一言。「跳んだ子ももちろんすごいけど、当たり前のように全クラスで見守るのですね」と。
クラスや学年の垣根を越えてその喜びを分かち合っているその光景に驚いたとのことでした。当たり前ではないその光景が、公同の子どもたちにとっては、当たり前の「生活」であることの嬉しさを改めて実感しました。そして喜びを分かち合う中で、自分の力に変えていく姿もたくさん。いつの間にかなわとび台になってしまったという大きなテーブル、その前には、年長さんの列がずらっと。さんぽらったの部屋の前では、なわとびを手に、跳んでみようとする子が増えていて。ぽっぽさんからは「なわとびやりたい!」という声から大縄跳びが始まったり。一人の努力がたくさんの子どもたちの力に変わっていく。
そんな素敵な光景を見るのが大好きです。
これからもいろんな物語が生まれていくのだろうなと思える公同の園庭。その一瞬一瞬に寄り添えることを嬉しく思います。
[バックナンバーを表示する]