せみたちのにぎやかな声が響く中、幼稚園はみんなの楽しみにしていた夏休みとなりました。お出かけに行く予定を話したりと、始まる前からわくわくしていたみんなです。長いお休み、一体どんなことがあったのだろう。何に驚いて、何を見つけて、目を輝かせたのかな♪みんなのお話を聞くのを楽しみにしながら、先生たちもそれぞれの夏をゆっくりと過ごさせていただきました。
夏休み前半の園庭開放では、たくさんのお友達が遊びに訪れてくれました。お母さんたちと話をしていると、公園に行くよりもこんなに過ごしやすい場所はないよ~!とのこと。確かにこんな街中で、木陰に囲まれた自由に遊べる場所は少ないのだろうな~と思いました。ここを訪れると、せみたちの大合唱とともに、「よく来たね」と迎えてくれる大人たちがいる。ちょっと行ってみようかな♪これからもそんなふうに思える温かい場所であったらいいなと思います。
気が付けば、4月からの日々が始まって早くも4ヶ月。全速力で進んで来た歩みも少し速度を落として、ホッと一息。
私も広島の実家へと少し里帰りをしていると、「ひろしま美術館」で『かこさとしの世界展』が行われていると知って、これはどうしても行きたい!と、母と共に訪れることに。展覧会の空間はもう目を輝かせてばかりでした。公同と出会って大好きになった絵本の世界。みんなの日常をいつも色鮮やかに輝かせてくれる絵本たちには、学ばせてもらうことばかりです。しかしどれでもなんでも読めばいいわけではないのが、難しいところ。どうしてこの作者の絵本は、子どもたちをぐっと惹きつけるのだろう。いったい何があるんだろう。
展示会に行くと、その絵本を作った作者がどんな人物なのかということに触れ、その作品に込められた思いを知ることができるので、毎年いろんな展示会を探しては足を運ぶのですが、今年はあのかこさとし!
展示会のいたるところに、かこさん本人の言葉が綴られているのですが、その言葉の一つ一つにはその人の歴史があり、重みがあることに気づかされます。
『ぼくは子どものことはみんな子どもたちから教わったんです』
とても大切にされていたその言葉を本当の意味で理解するにはまだまだなのでしょうが、自分の中にすーっと入ってきた言葉でした。
ゆっくりとした夏のひとときから一転!
19日からは、また幼稚園に子どもたちのかわいい笑い声が響き始めました。真っ黒に日焼けをして、にこにこ笑いながら「久しぶり~!」「きたよ~!」と門から走って駆け抜けてくる姿には、いつも本当に元気をもらいます。
そして飛び出てくる子どもたちの面白い語録の数々。じーっと木を見つめていたお友達が一言。
「アブラゼミが登り棒してるわ。この黒いところまで行ったらグリコかもな!」
いやもう最高!子どもたちにとっては、自然も虫も食べ物も、お友達なんですね。
さぁ、いよいよ2学期がスタート!!!
一体どんな言葉たちが聞こえてくるのか。どんな一歩を見せてくれるのか。そばで見守り、一緒に感動させてもらえる毎日に心から感謝です。
[バックナンバーを表示する]