3月になると、「出会いと別れの季節」という言葉をよく耳にするようになります。
先日、新入園の子どもたちが幼稚園に来てくれて、少しドキドキしている表情をしていたり、ワクワクしていたりと、とってもかわいい! 春にオレンジ帽子をかぶって門をくぐる日が楽しみです。まさしく“出会いの季節”です。
そして“もうひとつ”の季節。14日にねっこはっぱ組の子どもたち40人がみんなで卒園の日を迎えることができました。
年長になってからというもの、雨!雨!雨!と、いろいろな場面で雨が降る。3学期の始園式では、和太鼓が2階へ上がるのを初めて見たほど。そして、やはり雨だった卒園式です。でもそんなにびっくりしなかったほど、いつも雨だったね。雨だろうが何だろうが、いつも全力で笑って、全身で泣いて、時には怒って、いろいろな日々を過ごしてきました。なんだかすべてが年長さんらしい、40人全員一緒に過ごす最後の日まで全力で駆け抜けてきました。卒園おめでとう。また新たな出会いが待っている、教会学校やお手伝い隊などでみんなの話を聞くことができる日が楽しみです。卒園しても会える機会がたくさんある、まるで第2の我が家!?のような場所なのかな、と卒園した子どもたちが幼稚園を訪れてくる姿を見て感じます。
予想もできなかったことが起こって、縮小という形で過ごしてきた3月。1学年ごとの登園となり、でもその分3学年全員の子どもたちとの時間がプレゼントされた先生たち。園庭などで一緒に過ごすことはあっても、こんなにもじっくり一緒に過ごす機会ははじめてで、驚きの連続でした。
まずは、ぽっぽさん。かわいいさが“ぽっぽさん”のかわいさ、園庭ではあどけなさがより一層際立つのですが、降園準備をしている背中は以前よりも大きく見えました。前奏から全力で歌うのは、ぽっぽさんならでは。でもそんな姿もすべてが愛おしい、もうすぐさんぽらったさんになるみんなの「さんぽさんになりたい!」「らったさん!」という声。時々“ねっこ”“はっぱ”という飛び級希望の声も聞こえてきますが…、ひとりひとりが新たな日々に思いを寄せている姿を見ても大きくなったね。と思う3月です。
そしてさんぽらったさん。「はじめのいっぽ」という歌を歌う姿に感動しました。実はこの歌、昨年度の年長さんから今年度の年長さんに「おゆずりします!」と譲り受けた歌。今年もしっかりと歌のバトンを受け取ってくれたさんぽらったさん。歌うことが大好きで、歌う姿がとてもかっこいいみんなはどんな年長さんになるのかな?
歌だけでなく、いろいろなバトンが自然と受け継がれている公同幼稚園の子どもたち。そんなみんなと毎日を過ごすことができ、とても幸せです。2019年度もありがとうございました。保護者の方をはじめ、教会のみなさん、そして地域の方々、たくさんの方々に支えられて共に歩みを進めた1年でした。2020年度もよろしくお願いいたします。
3月は“和風月名”では『弥生』といいます。名前の由来を調べてみると、漢字「弥(いや)」は、ますます・いよいよという意味があり、「生(おい)」には、草木が芽吹くことを意味するそうです。語源としては、3月になると春が近づき、冬の間に新しい季節を待っていたたくさんの花や木草が一斉に成長する月なので「木草(きくさ)弥(いや)生(お)ひ茂る月」が『弥生(やよい)』と詰まって呼ばれるようになったといわれる説が有力だそうです(諸説ある)。
語源を知って、♪すく すく すく すく~ 新沢としひこさんの「くさのめちゃん」という歌が、頭の中を流れました。
2020年度も、すくすく!のびのび!そんな毎日の中で、笑顔の花がたくさん咲きますように。
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