暑すぎて…の日々から、どんどん秋が深まっていますね。秋と言えば!!がたくさんある西宮公同幼稚園。“実りの秋”という言葉がぴったりの毎日です。
9月10日、年長組の子どもたちは後川へ稲刈りに行きました。今年はいろいろな状況の変化の中で例年通り…とはいかない日々の中でも、子どもたちはいろいろなことに心を躍らせている様子です。後川から子どもたちより少し早く西宮に到着したトラックにはたくさんの稲!それが園舎の入り口に干されて、年長さんが到着するころには稲のカーテンができていました。「なんかおうちみたいだね」と言っていた男の子や、「わー!」と大きく口を開けてしばらく立ち止まる女の子。「これね、年長さんが~」とお迎えに来られていた保護者の方にすぐに話し出すみんな。いつも年長組の子どもたちのお土産話を楽しみにしている、ぽっぽさん、さんぽらったさんも、次の日の朝一番に稲のカーテンの前でリュックを背負ったまま!大きく口を開けてしばらく立ち止まっていました♪
17日は、稲の脱穀~足踏み式の脱穀機と籾摺り機をお借りして年長さんが挑戦します。右足で踏んで機械を動かすのですが、見ていて感じる以上に力いっぱい踏まないと動きません。「(公同ズボンの)ポケットがある方の足で踏むよ~」と聞いて一斉にTシャツの裾をめくってポケットを確認する姿がかわいくて~とても真剣なまなざしはかっこよかったです。お友達の応援をして、自分の順番が来るのを待っている女の子。「楽しみやなぁ。早くやりたいなぁ」という心の声が漏れていてとてもかわいかったです。ぽっぽ組の時からずっと応援してきて、“いざ!今年は!”そんな思いを感じる年長さんの姿でした。今年の年長さんを応援していたぽっぽ、さんらったさんはきっと心の中でしっかりとバトンを受け取っているのだろうなぁと感じるひとときでした。
年長さんの姿を見て、今までは気づけていなかったことに気づかされました。何気なく通っていた西宮北口の街の中にも思っていたよりもたくさんの田んぼがあるということです。ある場所の田んぼには、田んぼでよく目にする“かかし”ではなく、カラスや鷹が飛んでいるようにつるされていました。レプリカなのか…剥製なのか…。遠くから見るだけでもどきっ!としたので、まじまじと見ることはできませんでしたが、コンクリートで舗装された道と建物の一角、あの場所だけはなんだかのどかな空間でした。西宮公同幼稚園の畑の隣にも田んぼがありますね。夏の始まりの頃、さんぽらったさんは少し近くまで行かせていただいて田んぼの中の生き物をのぞいてみました。そこにはアメンボのほかにも「カブトエビ」という生き物がたくさんいて、田んぼの中の生き物を食べに?来ているシロサギも4羽いました。その田んぼも先日稲刈り機で稲が刈られていて、その横には籾摺り機もありました。私は小学5年生から西宮で暮らしていて、何度も通ったことがある場所なのに、恥ずかしながら気づけていなかったわくわく!がたくさんあるのだなぁと、子どもたちと過ごす中で教えてもらっている毎日です。
私が幼稚園の頃は茨城県の下館市(今は合併されて筑西市)に住んでいました。家と小学校とスーパー以外のほとんどが田んぼと畑で、小学校までは30分以上歩いていた記憶があります。幼いながらにも鮮明に覚えているのは雨の日の、マンションのエレベーターホール。周りの田んぼからたくさんのアマガエルがやってきて、足の踏み場もない!壁も緑色に!当時は苦手で雨の日は階段がいい!と泣いていた思い出があります。幼稚園のみんなが通ったらきっと大喜び、カエルつかまえ放題なのになぁと時々懐かしく思い出す光景です。
何気なく歩いている道でも、きっといろいな素敵な出会いが隠れているのだろうなぁと、今年の年長さんの稲刈りと西宮の街並みを見て思いました。気づいたらすべてが宝物に~!そんな子どもたちとの毎日をこれからも楽しみたいです。
まだ今まで通りとはいかない日々ですが、そんなことは関係ない!という声が聞こえてきそうなほど、今ある状況の中で最大限にたくさんの出会いを楽しんでいる子どもたち。“秋ならではの宝物”がきっとこの街にもあふれているはず!健康と安全が守られて、みんなでいろいろな出会いを満喫できますように。
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