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どろんこと太陽

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2002年01月31日
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青々としていた園庭の木々たちは、いつの間にか、すべての葉っぱを地面に落とし、すっかりと冬の景色となりました。滑り台の前にある年長組の育ててきたミニ田んぼには、しっかりと氷が張っていて面白い!
昨年に比べてぐっと寒さも厳しくなり、ちらほらと雪も降る日がありますね。そんな中、感染症は収まることを知らず、1年を迎えようとしています。分散登園という聞きなれない言葉と、少し寂しい園舎の様子で過ごした昨年度の3学期。今年の冬はどうなるのか。日々、現状が変化していく中で、確かなことが言い切れない現状がもどかしくもありますが、与えられた1日1日を大切に過ごしていくしかないと思っています。
さて、そんな3学期といえば、1年間の集大成の時期。たくさんの日々が繋がって、過ごしてきた仲間たちとの時間。振り返ってみると4月から、それぞれ一人一人の進んできた道のりが思い出されます。時には涙を流したり、悔しい思いをしたり、驚いたり、笑ったり。そんなみんなをそばで見守りながら、私たちも時に悩み、本気で向き合いぶつかって、喜んでと、さまざまな時間を過ごさせてもらってきました。そしてみんなの気持ちに寄り添い、一緒に悩んできてくれた保護者の皆さんも、同じように悩んだり喜んだりされてきたことと思います。 
長いようでとても早かった幼稚園での時間。特に年長組にとっては、この3学期がついに3年間の集大成となる時期になりました。ぴかぴかのオレンジ帽子をかぶってドキドキしながら黄色い門をくぐって始まった幼稚園での日々。卒園アルバムの作成も始まっていますが、写真データを整理していると、プクプクのほっぺたとぎこちない笑顔に「かわいい~!」と思わず顔を見合わせて盛り上がる先生たちです。  
楽しかった!という思いだけの3年間を過ごしたお友達はなかなかいないのではないでしょうか。寒くて、幼稚園に行くのが嫌になった時もあったかもしれません。友達とぶつかったり、先生とケンカしたり、思うようにいかない気持ちをどうしたらいいのか分からなかったこともあるかもしれませんね。幼稚園とは別の世界の時間に、嫌なことがあったこともあったでしょう。いろんな気持ちと向き合い葛藤しながら、自分の足でしっかりと進んできたみんな。
そんなみんなをいつもそばで見守り支えてきてくれたおうちの人からの思いがギュッとつまったのが『文集』。
今年もその年ならではの日々を振り返れるような文集になるようにと、作業が進められています。年長組の保護者の方々には、お子さんが生まれてからの6年間を振り返り、思いを原稿に寄せてもらっています。この時期になると、これまでの文集を一度読み返すのですが、「あぁ、こんなことあったなぁ。」とその一人一人のエピソードの情景を思い出したり、「元気にしているかなぁ。」と一緒に過ごした時間を振り返りながら思ったり。こんなふうに大切に思われて育ってきたんだなぁと、ご家族の言葉に涙が出たり。先日、卒園された保護者の方と、文集を読み返したことをお話させてもらった時、「今でも読み返すと涙がでるよ~」とおっしゃっていました。色あせることのないその温かい思いが綴られた文集は、いつまで経っても大切な宝物となっていくと思います。
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