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どろんこと太陽

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2022年12月19日
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今、この原稿を書いているのは12月上旬。“師走”といわれる12月ですが、街を歩いていると、“いつもと同じ”はずなのに、なんだかあわただしくも感じます。丹波篠山市後川は、幼稚園の年長組の子どもたちや、夏のキャンプでは教会学校の子どもたちが訪れています。周りを山や川や畑に囲まれている里山です。人や機械が作り出す“音”ではなく、風で木が揺れる音や、鳥のさえずり、虫の鳴き声、沢や川の水が流れる音など、自然の音にあふれていて、心が穏やかに、“せわしなく”ではなく、和やかな時間の流れを感じます。
“西宮北口“という街の中でも、西宮公同幼稚園の園庭には木々があふれていて、風が吹くとはっぱが舞い、音がして、鳥がヒマワリの種を食べに来ていたり、小さな虫たちの世界があったり。(最近は違う音も響き渡っていますが…。)
畑もそのひとつ!秋、サツマイモを掘る季節の、コオロギの大合唱はすごい‼唯一(?)響く機械音は“阪急電車”が通る音、これは子どもたちにとって嬉しすぎる“機械音”で、阪急電車が通ると、歩いていても走っていても自然と足を止めて釘付けになっている“電車大好き!”な、子どもたちの姿も♪
冬が深まると、園庭の地面ははっぱのじゅうたんでいっぱいになり、そのはっぱがカサカサ~と音を鳴らしています。例年はケヤキとサクラのはっぱ、今年はサクラのはっぱのみですが、プレコンバッグに集めています。パン焼き窯の裏に並んでいるプレコンバッグ。時間をかけて腐葉土になり、それを土嚢袋に移して、畑のいちごの畝づくりの際の“肥やし”になります。土嚢袋に腐葉土を移す作業は子どもたちもお手伝い♪スコップで集めたり、手ですくったりしていると、必ず出会うのがミミズ!ダンゴムシ!そして、子どもたち曰く「あ!これ、カブトムシの幼虫やで」の、たぶん何かの甲虫の幼虫。そしてこの幼虫は、今年度の畑のさつまいもをかじりつくした犯人…「あ!みつけた!おいも食べた犯人!」と、畑で (さつまいも堀りからしばらくたって、畑に残ったサツマイモをかじっている瞬間を目撃した時)叫ぶと、「おこったらかわいそうやで、このこも食べたいねんから。おこらんといてあげてよ」と話す年長さん。もう少し前に、“サツマイモを食べる動物“について、動物園に行った後にぽっぽさんぽらったさんと話題
になった後に、畑に行ったときには“ちょっと置いといてあげる?動物食べたいかもよ“と、ぽっぽさんぽらったさんが言っていたり。”植物も虫も動物も大切な仲間”そんな西宮公同幼稚園の毎日です。腐葉土から話がそれましたが…“落ち葉”を腐葉土にするための大きな働きをしてくれているのも小さな生き物たち。“サツマイモを食べた犯人”と、私が言ってしまって、年長さんに教わったあの“カブトムシの幼虫”と子どもたちから呼ばれている生きものもそのひとつなのです。
 “いのち“といえば、”木“も、すごいなぁと思う毎日。サクラの木一本を、みつめても春夏秋冬いろんな姿があって面白い…けれどそれを書き始めると止まらなくなるので今回はやめておきますが。園庭にある木々の中、丸太の状態で最近まであったメタセコイア。この丸太はもともと高松公園のシンボルのような、クリスマスツリーにもなっていた木だそうです。その丸太は何年かずっと同じ場所に置いてあったのですが、教会の吉岡さんが輪切りにしてくださいました。それを見つけた瞬間ぴょんぴょん飛び跳ねて遊んでいた子どもたち。そのまま、パン焼き窯の横には置いておけないということで、急遽トラックで13個の切り株を畑に運んでいただき、約10メートルほどの切り株ジャンプ!ができたのでした。毎回畑に着くとすぐに長蛇の列が~の、畑の新たな名物です☆
先日(12月4日)の、聖日礼拝の「     」     の中でも、プレコンバッグと、メタセコイアのお話がありました。はっぱ一枚・木一本・虫・動物・ひと…“おなじいのち”のお話でした。落ち葉が腐葉土になるように、メタセコイアの木が、みんなからは嫌われているけれど“シロアリ”のいのちをつないだり、時間がたつとその木も土にすこしずつかえっていったり。『すべてのいきものの“いのち”の糧になる』『いのちの循環』そんないきものたちの世界と共にある西宮公同幼稚園の毎日です。
2022年から2023年へ、新たな一年がはじまります。新しい出会い、新たな挑戦はもちろん、今までと同じ・変わらずつないでいきたいものも、すべてを大切に心と体に刻みながら、過ごしていくことができますように。2022年もありがとうございました。2023年もよろしくお願いいたします。


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