「たより」で、「カリン」のことを書いたところ、早速、紹介してくださる人があり、子どもたちと出かけ、大量のカリンを幼稚園に持ち帰りました。
そんなカリンで作ったシロップは、冬には玄関の薪ストーブで沸かしたお湯で、カリンジュースになり、夏にはかき氷にかけたりして好評です。
カリンシロップの作り方について
1、 縦半分に切る(美味しいカリンには、虫が入りやすいので、その場合は、中の種の部分をごっそり取り除く)。
2、 半割りにされたカリンを、6~8mmに切る。
3、 切ったカリンを保存袋に入れる。カリン1個に対し、砂糖0.8(できれば、キビ砂糖)の割合で、交互になるように漬ける。
4、 混ざり具合いを確かめ、およそ10日間ぐらいで、果汁が抽出され、カリンシロップの出来上がり。
大量のカリンを前に、カリンシロップ作りに取り組み始めたところに、「ハッサク(八朔)?」の情報が入って、大量に持ち帰ることになりました。同時進行で、マーマレードジャム作りも始まっています。
マーマレードジャムの作り方について
1、 包丁で皮に、ぐるっと一周十字に切り目を入れて剥く。
2、 剥いた皮の内側の「ワタ」を、スプーンで削り取る。
(皮と内側の白い部分に、苦味成分が多く含まれているため)
3、 皮を2~3mmほどの千切りにする。
4、 皮の苦味は、水にしっかりさらしてから茹でこぼす事で、取り除く事ができます。
できるようであれば、たっぷりの水に浸して、一晩は置いておきましょう。これがポイントの一つ。
5、 大きな鍋にたっぷりとお湯を沸かし、絞った皮を入れて20分ほど煮る。2回ほど、茹でこぼしをすると、少しは苦味が和らぎます。
(まだ、苦い場合は、またしばらく水に浸して、確認してください)
6、 好みの量の砂糖(できれば、キビ砂糖)を加え、煮込めば完成!
*参考まで…、砂糖の量は、皮と果肉の量に対して、65%
たった2~3個のカリン、ハッサクでも、こうして作ったシロップや、マーマレードが、格別に美味しいのは、たぶん「自家製」だからです。
梨木香歩の「西の魔女が死んだ」(新潮社、2001年)で、まい(中学3年生の女の子)と魔女(おばあちゃん)が、「ワイルドストロベリージャム」を作ります。その時の魔女の使う砂糖の量が多いので、まいは、「そんなにお砂糖いっぱい入れると、身体によくないんじゃないの?」と、心配になります。でも、魔女は「だいじょうぶです。ジャムなんて一度にいっぱい食べないでしょう。それにうんと甘いほうが、長いこと保存できるんです。」と、取り合いません。ですから、65%は参考まで。
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