西宮北口の駅近くのにぎわいの中にあって、でも木々に囲まれた、
土を踏みしめて歩く園庭の幼稚園です。
実もいっぱいに生っています。
今からはなつめ、りんごのような味がするかな?
イチョウの木の緑の中にも黄色い銀杏がしっかり見え始めました。
今年はおおぶりのようです。これはおまつりで売られます。
売るためにはそのような形にしなければいけません。
この工程がまたまたなかなかのものなのです。
落ちているのを拾って集めて、そして臭いのを我慢しながら洗って干して?
というのを、子どもたちは遠目に眺めながら遊んでいます。
ところがある日、炒っているのをちょっと味見と食べさせてもらってみるとこれがおいしい!“こんなにおいしいものだったら次から手伝うよ”、そんなことを子どもたちの目が語っているのがわかります。そんな時間、そして風景があるのが公同幼稚園です。
少し離れたところにある畑では6月に植えたさつまいもが大きく育っています。
虫が跳びかい、いもの他にもいろんなものが登場する畑へ行くのは、日課とまではいきませんがみんなの大事な“仕事”です。
9月1日2学期が始まる日、全員集合の時に園長先生が
「エンチョーにとってたいせつなこと?」と尋ねられました。
例えば絵本にとって大切なこと、それは何より「おもしろい!こと」という具合に子どもたちの反応を楽しまれていかれたのです。
果物なら「おいしいこと、甘いこと」。
エンチョーにとって、と聞かれてすかさず「ようちえん」、子どもたちにとって大切なことは「せんせい」だそうです。
以前、みんなにとって一番大事なものはと聞かれて「おうえんするひと」と答えた子どもがいましたが、一番大事なことを知っているのが、子どもかも、いや子どもなのです。
そんなことを日々感じながら過ごしていっています。
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