1日から2学期がスタートしました。第二第四土曜日は休園ですが、第一第三(あれば第五も)は保育日ですので、どこよりも一足早い2学期です。それぞれにいっぱいの体験をして、それを伝えたいという思いで、園に飛び込んでくる子どもたち。新学期はたこのように手がたくさんあってどの子の手も握ってあげたいと思いますが、この休み明けは耳と、相槌を打つ首がもう少しあれば。そんなことを思う休み明けの先生たちです。夏期保育は25日から、2学期の助走のつもりで数日間行われました。プールとちょっと特別なおやつがメインです。ミニまつりもありました。かき氷にポップコーンに金魚すくいに~、何か本格的です。畑で収穫した、はぜとうもろこしがポップコーンです。大阪はおもちゃの問屋街、松屋町の近くに転居したれんたろうくんのお家から届いた、本物そっくりの金魚たち。ほんとうの金魚すくいはあとのことを考えると二の足を踏みますが、これなら安心です。かき氷はおまつりには欠かせません。この機械と言い、ポップコーンの機械と言い、おまつり大好きのこの園では、出稼ぎにだっていけそうな機械があり、それもすぐに出てくるのです。そんなわけで夏期保育中にもみんなでおまつりを楽しんだのでした。
8月最後の一日は年長さんたちと淡路島にでかけました。日本キリスト教団兵庫教区の所有である安がにある広い敷地、春には小中学生が、夏には幼稚園の宿泊保育で、時には秋にもとキャンプに使用する場所です。夏には虫たちが出迎えてくれます。並の大きさではありません。31日はそれに加えて赤とんぼの乱舞でした。これも人一倍大きいのです。虫取りほどさまざまな力が要求されるものはありません。気づく、集中してそして瞬発力で取る。魚にせよ、虫にせよ、生きることに対して限りなく貪欲な存在ですから、並のことでは立ち向かえません。また物知り虫博士なども登場してきて、弁舌さわやかにいろいろ教えてくれて、みんなからの賞賛のまなざしを浴び、以後一目おかれるという具合に、ともだちの見方も変わってきたりもします。虫の宝庫のようなキャンプ場でたっぷり夏の最後の一日を過ごしたのでした。朝は8時に西宮を出発しました。まずは洲本市の大浜海岸で浜遊びです。柔らかい浜の砂、たっぷりあってもうどれだけ遊んでも遊び足りません。そして順にカヌーに乗せてもらうのです。2人ずつ、ライフジャケットを身につけオールを一本ずつ持って乗り込みます。ほんの一周の旅ですが、世界をのぞいてきたような気分になる大冒険です。キャンプ場では、細い竹を2本もらって磨き、自分のお箸を作ったりもします。それで早速ラーメンを食べるのですが、帰ってからもとても大切に思ってくれていつまでも大事にしているというお話を聞かせてもらうことの多い、ただただ竹のお箸ながら物語でいっぱいのそれぞれお箸なのです。兄弟姉妹、このお箸が揃ったのをとても喜んでくださるおとうさん、おかあさんたち。生活に生きる道具、思い出がいっぱいにつまっていてあとで眺める、手にとるだけでもうれしいそんなもの、1年のうちにいろいろ製作しますが、2本の小さなお箸はとても大きな存在なのです。
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