何と6月も半ばを過ぎているのに、このページを全く新しく書いていなかったことに突然気づきました。びっくりです。いつも見てくださっている方はもっとびっくりでしょう。時は6月、頃は梅雨、公同幼稚園は7月5日の盛大な七夕のおまつりに向けて弾んだ毎日が流れています。でもいつものごとく、七夕、ほしまつりが予定されてはいても、子どもたちの毎日は「そのために」ということは決してない時間です。18日は神戸の都賀川のほうへ年長さん、さんぽ・らったさんとでかけていきました。ここ津門川をめぐっての思いや働きと同様、「ほたるの住む川に」という願いのもと清掃などが進められてきているその川で、これまでにも何度か遊ばせてもらってきました。地域を中心としたそういう取り組みによってこそ、子どもたちが育つ場が守られていくのだということです。どんな形のある、目に見える支援よりも、子どもが育つ場を守り、少しでもそういう場が活かされることを願い、つかず離れずいてくださる方々がいる地域こそが大事、そのまなざしこそが子育て支援に求められているものだと思います。
さてそのほしまつりは、今年は7月5日に行われます。どれだけの人が園庭に吸い込まれるように入っていったかわからないほどになるのが5日の夕刻5時からの時間。そんなおまつりなら、準備も大変、園の子どもたちのそれまでの日常は?となりますが、彼らは何となく準備が進められているのを感じながら、ちょっと紙を染めたり、飾りを作ったりするのを楽しみながら、子どもたちに一番大事なものはと心にしていることは、「心待ちにすること」、そうしていろんな会話を交わしながら、その日への思いを寄せながら日々を過ごしています。そして前日になると、プレほしまつり。そこでほんとに近づいた明日を楽しみにします。さて本番5日は登園してから大きな竹に短冊をつけて、緑の竹が段々彩られていくのを見ながら、朝1時間ほど自分たちのために開店するお店のチェックに大忙しです。入園してはじめて体験する子どもたちは、なにが起こるのかわからないけれど何となくわくわくする思いであっちへこっちへ。村のおまつり光景ですね。自分たちのためにおとなが忙しくしているから、自分たちは自分たちで、という自然な了解がなされて、だからどんな大きな一日も大事なく終えられてきました。秋の運動会だってそうです。一体何人ここにいるのかなという広場、そこに集まった人たちが作り出していく時間、「こうどうむらのおまつりですね」と表現された方がいましたが、まさしくそうです。そんなおまつりが1年のうち何度か。1月の河原でのたこあげ大会、2月のおもちつき大会、4月の仁川上流のカレーパーティー、7月のほしまつり、11月の運動会にこうどうまつり、などなど、そこには小さい赤ちゃんからおじいちゃんおばあちゃんまで老若男女がとにかく集まり、一日を過ごします。幼稚園を拠点として人の交わりが自然に展開していることは何よりです。ことばを交わしあうことの大切さを思い続けています。
そんなことを思いつつこの文章を書いていたら、電話が鳴りました。東京からの参加希望です。この春転勤していったご家族から。前日に知人宅に宿泊して5日は朝から参加したいとのこと。泊まれるお宅があること、以前の仲間とまた幼稚園での一日を過ごせること、こんなことが構えずにできる、これが公同幼稚園です。
もうひとつ、年長の子どもたちはそのおまつりの前に宿泊保育があります。六甲の楽しみ方その1、いろいろに楽しむ六甲山、そのほんのちょっとですが、かじり初め。緑のきれいな中での時間が楽しみです。
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