映画「勝ちゃん 沖縄の戦後」は、11月23日(土、祝)~29日(金)までの1週間、神戸元町商店街の「元町映画館」(神戸市中央区)で上映されます。(連日10時より上映)
その映画「勝ちゃん」で、山城善勝さんが三線を弾いて歌うのが、「艦砲(かんぽう)ぬ喰(く)ぇー残(ぬく)さー」です。その時、山城さんは、三線と歌の順序について、きっぱりと「沖縄では、たとえ三線がなくても、歌が大事」「うた三線なんだ」と、ことわりの言葉を入れます。
以下、映画の「勝ちゃん 沖縄の戦後」で、山城善勝さんが歌った「艦砲(かんぽう)ぬ喰(く)ぇー残(ぬく)さー」(作詞・作曲:比嘉恒敏)です。
艦砲(かんぽう)ぬ喰(く)ぇー残(ぬく)さー
1、若さる時ね 戦争(いくさ)ぬ世
若さる花ん 咲ちゆーさん
家(や一)ん元祖(ぐゎんす)ん
親兄弟(うやちょーで一)ん
艦砲射撃ぬ的になてぃ
着るむん 喰ぇむん むるねーらん
スティーチャー喰(か)でぃ
暮らちゃんや
*うんじゅん 我(わ)んにん
汝(いゃ)ーん 我(わ)んにん
艦砲ぬ喰ぇー残さー
2、神ん仏ん 頼ららん
畑(はる)やカナアミ 銭(じん)ならん
家小(やーぐぁ)や 風ぬうっ飛ばち
戦果かたみてぃ すびかってぃ
うっちぇーひっちぇー むたばってぃ
肝(ちむ)や誠どぅやたしがやー
*くりかえし
3、泥ぬ中から 立ち上がてぃ
家内(ちねー)むとぅみてぃ 妻(とぅじ)とぅめてぃ
産子(なしぐゎ)ん 生まりてぃ
毎年産(めーにんな)し
次男三男 ちんなんびー 哀りぬ中にん
童(わらん)ちゃーが 笑い声聞き
肝(ちむ)とぅめーてぃ
*くりかえし
4、平和なてぃから 幾年か
子(くゎ)ぬ達(ちゃー)ん まぎさなてぃ居しが
射ーやんらったる ヤマシシぬ
我が子思ゆる如に
潮水(うすみじ)又とぅんでぃ思れー
夜ぬ夜ながた 眼くふぁゆさ
*くりかえし
5、我親 喰ゎたるあぬ戦さ
我島 喰ゎたるあぬ艦砲
生まり変わてぃん 忘らりゆみ
誰(たー)があな様(じゃま)し出(ん)じゃちゃら
根でぃん 得やでぃん 飽きじゃらん
子孫末代(しすんまちで一)
遺言(いぐん)さな
*くりかえし
(次週につづく)
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