前週のつづき)
[表1‐1]今回の「ウクライナ侵攻」に関連する出来事
2021年
3月11日 ウクライナ付近で、スモレンスク、ヴォロネジなど地域に駐留する統合軍の編隊を対象に、1週間にわたる指揮・幕僚演習が始まる
3月17日 バイデンはプーチンを「殺人者」と呼ぶことに合意(ABCとのインタビューで)
3月18‐19日 2000人の兵士と500個の装備品が参加して、クリミアで演習
3月25日 ウクライナ大統領、「軍事安全保障戦略」を承認
3月30日 ロシア、ウクライナ国境の軍備増強
4月8日 ウクライナは黒海での演習を開始
4月9日 米国、米軍艦2隻が来週、ポスポラス海峡から黒海に向かうことをトルコに通知したと、トルコ外務省が発表(その後、米は通航中止を通告)
4月13日 バイデンはプーチンと電話会談し、首脳会談を要請
4月22日 ショイグ国防相はクリミアでの演習を視察
4月24日 4月24日から6カ月間、ロシア海軍が黒海で演習を行う
6月7日 米国を含むNATO諸国を中心に、26カ国から集まった約2万8000人の多国籍軍を統合し、12カ国30カ所以上の訓練場でほぼ同時進行の作戦を実施する「DEFENDER-Europe21」がスタート
6月16日 ジュネーブで米ロ首脳会議
6月18日 米国とその同盟国(日本、韓国、オーストラリアなどを含む32カ国が参加)は、黒海で7月10日まで行われる大規模な多国籍演習「シー・ブリーズ2021」を開始
7月12日 プーチン、「ロシア人とウクライナ人の歴史的一体性について」を公表
8月24日 ウクライナ、独立30周年記念
9月20日 米国とウクライナの共同軍事演習「Rapid Trident-2021」がスタート。NATO加盟国11カ国を含む15カ国から6000人の兵士が参加するこの演習は10月1日まで実施
9月22日 NATO11カ国が参加してウクライナ領内で行われる多国籍演習「Combined Efforts-2021」がスタート。1万2500人が参加予定で、9月30日まで
12月3日 「ロシア、ウクライナに対して17万5000人の部隊がかかわる大規模な軍事攻撃を計画、米情報機関が警告」と「ワシントン・ポスト」が大々的に報道
12月7日
米ロ首脳、ビデオ会談
12月17日 ロシア、米国およびNATOとの間の条約要請案を公表
12月25日 南部軍管区は1万人の部隊を1カ月間の野外演習の後、恒久的な基地に帰還させる
2022年
1月6日 カザフスタンのトカエフ大統領の要請で、集団安全保障条約機構(CSTO)に平和維持部隊としてロシア軍を派遣
1月10日 米ロ協議
1月11日 スモレンスク、ベルゴロド、ブリャンスク、ヴォロネジ地方で、約3000人の軍人が参加する演習がスタート
1月12日 ロシア、NATOと協議
1月17日 ロシア兵、ベラルーシとの共同軍事演習のためベラルーシに到着
1月20日 ロシア国防省は、140隻以上の艦船と1万人以上の兵力が参加するロシア海軍の一連の演習の開始を発表
1月21日 米ロ外相会談
1月26日 欧州における安全保障に関するロシアの提案に対する米国とNATOの回答書がロシアに
1月28日 プーチン、マクロンと電話協議(31日も)
1月29日 25日から1000人以上の西部軍管区所属隊員が参加して始まった戦闘態勢の定期点検が終了し、基地に戻っているとの報道あり
2月1日 米ロ外相、談話会談
2月2日 米国防総省は数日中に約3000人を欧州に増派。ポーランドとルーマニアを増強。緊急事態に備えた8500人の警戒態勢は維持
2月3日 ウクライナのゼレンスキー大統領とトルコのエルドアン大統領、より多くのトルコ製のドローン「バイラクタル無人機」(TB2)を共同で製造する契約に署名
2月4日 ウクライナ軍、米提供の対戦車ミサイルやランチャーなどを用い、西部基地で軍事演習
2月7日 モスクワでロ仏首脳会談(マクロン、8日にゼレンスキーと会談)
2月7日 ワシントンで米独首脳会談(ショルツは14日にキーウ、15日にモスクワで首脳会談)
2月8日 独仏ポーランドの首脳がベルリンで会談
2月10日 ウクライナ軍、全国的な演習開始
2月11日 国防総省、ポーランドに3000人の追加部隊を命じ、過去2週間に欧州に送られた増援部隊数は5000人に
2月11日 ドンバスでロシア支援の分離主義者が演習
2月12日 米ロ首脳、電話会談(プーチンはマクロン、ルカシェンコとも電話会談)
2月12日 「キーウ政権と第三国による挑発の可能性」を理由に、ロシア外務省は外交官をウクライナから引き揚げると発表
2月12日 ロシア海軍、黒海で演習開始
(出所)The Economistなど、多数の情報源から筆者作成
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