日本キリスト教団西宮公同教会・西宮公同幼稚園
教会について
礼拝・諸集会のご案内
小さな手・大きな手
公同通信
教会学校について
公同幼稚園について
どろんこと太陽
関西神学塾:スケジュール
関西神学塾:講師紹介
楽しい学習
賃貸住宅事業部とは
テナントについて
活動内容
アートガレーヂについて
催し物のご案内
リンク
アクセスマップ
お問い合せ
width=1
top>小さな手大きな手
width=639
小さな手大きな手

height=1
2023年03月02週
height=1
(前週よりのつづき)
 言われているように「除染」は、「日常生活が受ける放射線量を減らすため」であるとされるように、それを実施したとしても、できるのはそれを「減らす」ことです。しかも、実施されているのは、放射性物質が降り注いだ区域の一部だけです。森林に隣接している村や町の、その多くを占める森林の除染は実施されていません。そこに分け入って、「作業に特殊な技術は必要ないが…」しかし、森林に分け入って「放射性物質が付いた土や草を取り除いたり」という、そもそもその作業、手作業も不可能で、手のほどこしようがありません。森林の除染は、元々念頭に置かれませんでしたし、実施もされませんでした。多くが森林に隣接する村や町であったにもかかわらずです。ですから、たとえ村や町に復興再生拠点を設け、そこを集中除染したとしても、隣接する森林でそのままになっている放射性物質は、人が勝手に作った境界(除染実施区域)を超えて、流れ込んできます。
 前掲の新聞が示す(2月4日、毎日新聞)「福島復興拠点整備率13%」であるのは、その「仕組」が、東電福島の事故で放射性物質が降り注ぎ、村や町で人が住めなくなった事実・現実が踏まえられていないからです。
 「福島県の▷双葉町▷大熊町▷浪江町▷富岡町▷飯舘村▷葛尾村――の6町村が17年9月~18年5月、計画の認定を受けた。計画では産業団地や駅周辺の開発、上下水道や道路といったインフラの整備などに取り組むとし、国が優先的に除染を進める仕組みとなっている」。
 しかし、その拠点が、除染の実施がそもそも不可能である森林に取り囲まれて、そこからの放射性物質の飛来を、どんな意味でも止めることができないとしたら、そして多くは人が戻るのが限られているとしたら、復興再生拠点は「絵に描いた餅」以上ではありませんし、「…13%」の数字がそれを物語っています。
 現時点(2023年1月)で、5兆1600億円を費やして実施されてきた除染の、その結果の汚染土壌、廃棄物が主として集められているのが、中間貯蔵施設です。危険だからと除染された、汚染土壌や廃棄物の「中間」貯蔵に選ばれたのが、事故の原発に隣接する双葉町と大熊町です。
(次週につづく)
height=1
[バックナンバーを表示する]
height=1


?????width=80

Copyright (C) 2005 koudoukyoukai All Rights Reserved.