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2023年08月04週
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(前週よりのつづき)
 78年前に、沖縄島の人たちを巻き込んで繰り広げられることになった地上戦で、確かに「陣地壕に女性や子どもがいた理由は不明だが」、確かなのは沖縄島の人たちを巻き込んだ戦争が闘われたのは事実であり、その戦場に女性や子どもがいて、70年余り経った2020年、2021年に、日本軍の壕跡で、女性2人、1人は少女であったのも事実です。そんな過去の戦争の事実が、70年余り経った事実として発見されるのが、決して過去にはならない沖縄の「過去の戦争」の事実です。
 「現在の戦争」は、こうして沖縄の新聞から拾い出した、日付と戦争を目の当たりに突きつけられるのは、米軍基地の沖縄の米軍です。4月15日、4月17日にも、4月19日にも、4月21日にも、4月22日にも、4月25日にも、4月26日にも、4月27日にも、4月28日にも、5月1日にも、5月2日にも、5月4日にも、5月5日にも、5月10日にも、5月12日にも、5月13日にも、5月14日にも、5月17日にも、5月19日にも、5月23日にも、沖縄島に住んでいて見えている「現在の戦争」です。5月5日のそれは「F35B4機、嘉手納に飛来、道の駅で102デシベル記録」だったりします。広大な米軍嘉手納基地は、鉄条網が基地の外に向けられた頑丈なフェンスで内と外が隔てられています。そこに飛来する「最新鋭F35Bステルス戦闘機」のその「102デシベル」の轟音は、容赦なく基地の外の沖縄島の人たちの生活をおびやかしても、とがめられることはありません。たとえば「4月27日は、『米軍の域外訓練容認、低空飛行で防衛局明言』」とあるように、たとえばF35Bのような戦闘機が102デシベルで所かまわず低空飛行を繰り返しても、沖縄では容認されるのです。日本・日本政府も容認するのが、言うところの日米安保条約の日米同盟、「地位協定」がすべてを容認する、その現実を日常的に目の当たりに突き付けられるのが、沖縄で生活する人たちの「現在の戦争」です。
 その沖縄では、未来を見据えた「未来の戦争」の準備が進められています。
兵庫・西宮では、上記のいずれの戦争も遠い過去であり、現在の戦争もどこにも見えてくることはありません。しかし、沖縄では「未来の戦争」も、具体的に想定され、着々と準備がなされています。
 「政府は11日、安全保障上重要な施設周辺や国境離島と対象とする土地活用規制に基づく『注視区域』『特別注視区域』に、石垣、宮古、与那国各島の自衛隊施設などを指定する方針を固めた」「同法は、防衛関係施設や原発といった重要施設、国境離島の機能を阻害する土地利用を防ぐのが目的、重要施設の周囲約1キロや国境離島を『注視区域』に指定し、土地の利用状況調査を可能とする」「政府は基地周辺のデモ活動について『単に座り込みを続けている場合』などは勧告や命令の対象にならないと説明。基本方針では機能阻害に該当しない行為として『施設周辺の私有地での集会開催』など五つを例示している」(以上、5月12日、沖縄タイムス)。
 「特別注視区域は石垣、宮古島、与那国の各駐屯地、保良訓練場(宮古島)、知念高射教育訓練場(南城市)、久米島分屯基地(久米島町)、外離島・内離島(竹富町)、与那国島の一部などが候補となった」「注視区域には石垣、宮古島両海上保安部のほか、国境離島の石垣、宮古、下地、久高、粟国、南大東、北大島、伊平屋、多良間、波照間など各島の領海基線周辺が含まれる」(以上、5月13日、沖縄タイムス)。
(次週につづく)

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