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2023年10月01週
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(前週のつづき)
 東電福島で、海洋放出が始まった、放射性物質はまさしくそんな物質なのです。そんな放射性物質であるにもかかわらず、海洋放出が始まり、「国際基準」によれば低線量であるから安全・安心とされていますが、これも正確ではありません。
 放射性物質の多くは、それが照射される時、一般的には遮ることが難しい物質です。たとえば、人体の場合、それを貫通してしまいます。
 それを被曝と言います。
 人間が生きた体であるとして成り立つ為の基本的な働きをしているのがDNAです。そのDNAが生きて働いて情報交換が可能になる為にはエネルギーが必要で、だから生きていると言えます。
 その時の単位は、「数エレクトロンボルト(ev)」だとされます。一方、人体を貫通する放射線は、その単位はけた違いです。「例えば私たちが病院でレントゲンを撮ったときに受けるエックス線は、約100キロevで、10万evということになり」、DNAが数エレクトロンボルトと比べるといかに大きいかが解ります。
 ですから、IAEAの評価を根拠に、それが科学的だから「安全」「安心」だとするのは、全く科学的ではないことになります。
 そして、汚染水の海洋放出、及びそれが必要であるのは、東電福島の「廃炉」の為の道筋として、どうしても必要だとされます。しかし、重大事故となった東電福島の廃炉は、トリチウムを含む汚染水の問題ではなく、事故から12年半経った今も事故の実態の解明が進まない、事故そのものにあります。
あらゆる場所のすべてにおいて、高い放射線量が、事故の実態の解明を困難にしている。(たとえば、廃炉への道筋である「デブリ取り出し」にしても、何の見通しもないまま、その方法が議論されたりしている。そうして「机上の空論」であらざるを得ないのは、事故の実態の解明も、それに手を付けようにも、高い放射線量がそれをはばみ続けている)。
汚染水の海洋放出は、どんな意味でも廃炉への一歩などではあり得ないのです。
 東電福島の現状は逆で、放射性物質の環境への放出を止めることのできない、まさしく事故は進行中であって、その進行中の一つが、汚染水の海洋放出です。
 そうして何よりも認め難いのは、事故の事実を、当事者である東電がそれを認めないこと、政府はそれを容認してしまっていることです。
 同じように、何よりも許し難いのは、普天間飛行場の早期移設を理由に、辺野古新米軍基地建設を強行していること、及び、その場合に、本来あり得ない沖縄の海洋自然の破壊としての、大浦湾の埋め立てが強行されていることです。
 辺野古新米軍基地建設と、大浦湾の埋め立てが、海洋自然を破壊することは早くから指摘されてしました。たとえば自然の海の、自然の営みの中で育まれてきたのが、沖縄のサンゴ、辺野古新米軍基地建設で埋め立てられている大浦湾のサンゴです。
 そこでは、決してあってはならない、大浦湾の自然の海の、自然の営みであるサンゴの移植が強行されています。気の遠くなるような長くそして自然そのものである海でのみ育ってきたサンゴです。人間にとって許されるのは、それは見つめるものであって、手をふれるものであってもならない自然です。自然という、ある意味で厳しい条件の中で存在をかけてそこに生き残る場所を見つけ、自分の営みを実現してきたのが、大浦湾のサンゴです。そんな、サンゴの自然を、人間の都合で、人間の手で移植しようとするのが辺野古新米軍基地建設強行されている、サンゴの移植です。「…移植対象のサンゴは8万4千体に上る。移植すれば生存率は40%以下ともいわれ、5万群体以上が死滅する計算になる」(7月22日、朝日新聞)。9月5日に、沖縄県の敗訴が「確定」した。新基地建設の「防衛省の埋め立て変更申請」は、埋め立てる大浦湾で見つかっている軟弱地盤で、そこに2万本近いクイを打ち込むことで、サンゴを含む大浦湾の自然、生態系に大きな影響を及ぼすことが避けられないとして、沖縄県はその申請承認を拒んでしました。
(次週につづく)
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