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小さな手大きな手

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2006年07月03週
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 “にしきた街舞台”を始め、少なからずこの街をにぎやかにしています。
 阪急西宮北口西北出口前の公園に、そのにしきた街舞台が出来上がっています。と言っても、公園の鉄製のアングルの一本に、「にしきた街舞台/共催・にしきた街舞台実行委員会、西北活性化連絡協議会」と書いた、3.5メートルくらいの木製の板を取り付けただけの“舞台”です。“公共”の公園に、そんな板を固定してしまうことは普通はできません。この公園は元々が狭い上に、中央部分はコンクリートのワクで囲まれ、さつきの植え込みは大人の背丈くらいに伸びていました。たかがさつきの植え込みですが、公共の公園に一旦は植え込まれたものを撤去するのには、相当の理由が必要だということが解ってきました。たとえば、公共(西宮市の管理)の公園ですから、さつきを含めた植え込みなどを、市の予算で委託された業者が刈り込みなどのことをしています。その場合の委託費用は市の予算に計上されます。議会の承認も得ています。こんな手続きを経て一旦決まったことですから変更はしにくいのです。で、地元の4つの自治会、商店街が要望書をまとめ、市に提出したものを担当課が検討し、現場も見てなんとか受理されたとしても、植え込みが撤去されるのには担当の時間がかかります。今度の場合は要望書を提出し、ほぼ1ヶ月くらいで植え込みの撤去にこぎつけることが出来ました。
 
 で、6月24日、7月1日、7月8日、7月15日と、この街舞台で音楽の催しが実現しています。いますが、何しろ街中で楽器を演奏したり、マイクやスピーカーを使って音を出したりしますから、“苦情”の対応に終われたりもしています。たとえば西宮北口駅北西出口前には、有名塾や有名予備校が並び、競っています。そのうちの予備校の責任者から苦情が寄せられました。直接苦情を言うだけではがまんできなかったその人は、西宮市の公園担当者に直接申し入れる事態になってしまいました。で、駅の建物に入居しているその予備校に釈明・謝罪に行くことになりました。“有名校”に合格した予備校生の手記が壁にはられた受付で、責任者からさんざんしかられることにもなりました。そして、たまたまその時の公園をにぎやかにしていた苦情の直接の相手である大学生たちのことに言い及んで、憎々しげに“・・・自己陶酔で周囲の迷惑を気にしない学生”“・・・何をするか解ったものではない危ない学生”と、簡単に学生のことを口にしたには、少なからずびっくりしました。予備校の受付には、有名校に合格した人たちの手記が所狭しとはられていました。晴れて“学生”になった人たちの手記です。そうして育てた学生が、たとえば予備校のすぐの公園で歌っていたりするかも知れないのです。そんな学生のこを予備校の責任者があんなふうに嫌ったりしてはいけないのです。
 
 さきごろ“母親を殺害した容疑で逮捕された”学生の大学の“公告”をよみました。鷲田清一大阪大学副学長(教育担当)の文章です。
 
 「・・・みなさんも、ちょっとしたボタンの掛け違えで、こうした事件に遭遇する可能性があったかもしれません」「大阪大学の教育課程がそれに対して無力であったことに、強い哀しみと強い反省を禁じ得ません」などのことは、その苦渋も含め理解できます。しかし「大学というところは、まず高度な専門知識を習得するためにあります。が、それと同時に、家庭や地域社会を越えて、『人類社会』全体へと自分の視野を広げるための学習をするところでもあります。自分たちが直面している『問題』を、さらに広い視野で・・・」などについては、少なからず楽観的すぎるように思えます。幼(保)、小・中・高などその過程で、塾・予備校などでの生活を経てきた子どもたち(人)が、“越えた”と言い得るような家庭や地域社会での生活をしてきたとは限らないからです。多くの場合そんなものに丁寧に付きあっている時間は無かったはずです。“高度な専門的知識の習得”には、それを支える幅広い、人として生活経験が不可欠です。その一番の肝心の部分がおろそかにされた結果が、たとえば今度のような学生の事件と無関係ではないはずですから、先の公告の学生に対する期待は、当の学生には届きにくいかもしれないのです。
 
 予備校の受付の壁には、大学に入学した人の手記がたくさんはられていました。予備校のすぐの公園で歌ったり演奏したりする学生の中にはその予備校の出身者もいたかも知れません。だったら、間違っても嫌う相手はないのです。
 
 とは言え、そこそこにぎやかなのは確かですから、“注意しろよ”くらいのことは言わせてもらっています。
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