2024年3月4日
親愛なる皆さま
この悲惨な時にあってもなお、アハリー・アラブ病院を助けてくださる日本基督教団と「アハリー・アラブ病院を支援する会」の皆さんのゆるぎない支援には、いくら感謝しても足りません。
アハリー・アラブ病院のために2,000万円もの金額を確保してくださった、その疲れを知らない努力に感謝します。アハリー・アラブ病院は引き続き、多くの負傷者、家を失った人々を助け、生命を救う緊急医療を続けていくことができるでしょう。
また、援助の第一弾として送っていただいた100万円(6605.90USドル)を感謝します。早速、アハリー・アラブ病院が必要としている証文品と食料の調達に役立つでしょう。
このメッセージを書いている今も、ガザ全域で日々、空爆、地上と海からの砲撃が続いており、心が砕けそうです。2日前も、お腹を空かせた子どもたちのために食糧の配給を待っていた人々がイスラエル軍に爆撃され、104人が死亡、700人が負傷する虐殺が起きました。その時点で、死者は3万人を超え、その7割が女性と子どもです。負傷者は約7万人です。
ガザ南部ラファハは移動させられた人は、170万人を超え、食糧も飲む水もなく、電気、衛生設備のないテントに寝泊りしています。イスラエルが人道物資の搬入を阻止しているため、数千人が病気や飢餓に見舞われる可能性があります。妊娠している女性と子どもは特に危険です。
ガザの人々は現在、史上最悪の不正義、弾圧、屈辱を経験しています。アハリー・アラブ病院は、他の病院が診療を中止、またはイスラエル軍の戦車に包囲され爆撃にさらされている中で唯一、3度の攻撃を受けても稼働を続けている病院です。
その結果、収容人数の3倍の患者を受け入れることを求められています。スタッフは食糧も燃料も薬も人手もなく、困難を極めていますが、日々、あらゆる努力をしながら多くの負傷者の命を救おうとしています。
私たちは心から、即時停戦とこの残虐行為を止めることを要求します。もうたくさんです。
病院の再建への道を開くため、戦闘の終結を求めます。私たちの優先課題はアハリー・アラブ病院のスタッフのための心理的、物理的かつ専門的な力になるでしょう。破壊された建物の修復と改造、破損器具の交換、高度な医療および、精神医療サービスの提供の継続、コミュニティの社会的、医学的、経済的な力です。
再建のプロセスじゃ間違いなく時間がかかる難しい仕事になりますが、みなさんのようなパートナーと一緒に進めば、アハリー・アラブ病院の人道ミッションである正義と平和の推進と和解を実現できることでしょう。
重ねて、連帯と支援を感謝します。
スハイラ・タラツィ
アハリー・アラブ病院長
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