(前週よりのつづき)
「月桃通信 No,40 」p,3より
辺野古の今
2024年3月11日、新工事用ゲートからの搬入が始まりました。当初、防衛局は辺野古新基地とは全く関係ない、と言っていたのは真っ赤な嘘、まさに工事用ゲートでした。今迄のゲートはテントから歩いてすぐの所で、反対側も広くて座り込み抗議行動もやりやすかったのに、新ゲートは歩いて20分。歩けない者たちは車で送迎。私も車の送迎を頼っています。今迄とは全く異なる道路状況などなど、私たちの活動現場は一層厳しさを増しています。これからの厳暑の中での高齢者の健康が心配です。大浦湾には石が投入され護岸工事が始まっています。埋め立て海域を囲むとか?短くても12年。費用は何兆円とか?本当に完成するのかも分からず、米軍は使い勝手の良い普天間空軍基地を使い続けることでしょう。すべて日本のお金で造る新基地は一体誰のため、何のため?一日の警備費は2600万円とか。何故止められないのか、走り出したら止まらない。これ以上のお金の儲かる所はないから!お金!お金!金の亡者たちが自然を破壊していく。それでも私たちは新ゲートの前に座り込み、諦めないで叫び続けている。4月14日、大浦湾を見渡せる瀬高の浜での県民大集会には小雨の中、1800人が結集しました。新基地断念と沖縄を戦場にさせない訴えを日本全土と世界に向かって発信しました。玉城デニー知事は、新基地建設に反対!新たな自衛隊基地も造らせないと、力強いメッセージを発信されました。こうした大集会に結集する私たちは互いに励まし合い、大きな力を与えられています。沖縄の民のこのパワーはやはり「命どぅ宝」の心と堅く結ばれていることを痛感します。私もまた叫ぶ一人としてここに生きています。
石原艶子
(次週につづく)
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