沖縄島の様子を、沖縄の地元の新聞である「沖縄タイムス」で見てきました。そうして気付くのは、沖縄島が文字通り米軍基地の島であること、米軍・米国の力‐戦争の暴力の現実が、広く沖縄島で繰り広げられていること、それが有無を言わさず、沖縄の現実であることを知らされます。
すべてを見つめているなどとは言えなくて、むしろ断片的ですが、以下、地元の新聞から拾い上げることから見えてくる、沖縄の米軍基地の島としての現実です。
・米軍の基地再編、基地機能強化として、強行される辺野古新米軍基地建設
・嘉手納基地・普天間基地で繰り広げられる、最新鋭戦闘機の離着陸(再三の事故にもかかわらず、再開された、オスプレイの離着陸)
・米軍兵士によって、日常的に繰り返される、米軍兵士の飲酒運転・事故
・「隠蔽」され続ける、米軍兵士によるレイプ事件
以上、そして以下のように日々起こっている現実のすべてにおいて、貫かれているのが「二重基準(ダブルスタンダード)」です。
① 沖縄では、昼夜、場所を問わず米軍の最新鋭戦闘機が、100デシベル前後の騒音で離着陸を繰り返しています。
② どんな自粛の要請にもかかわらず、米軍による飲酒運転は繰り返されています。
③ 市街地、農地、海上を問わず、沖縄のすべての場所が、米軍による降下訓練などの場所になっています。
④ もちろん、日本本土(ヤマト)ではあり得ない、海・大浦湾の自然を破壊して、辺野古新米軍基地の建設が
強行されています。
⑤ 有無を言わせない①~④のような、「二重基準」がまかり通っている沖縄は、日本(ヤマト)にとっては、「植民地」以外の何ものでもないことになります。
・2月18日 「ホワイトビーチ米揚陸艦が寄港、グリーン・ベイ」
・2月20日 「多良間避難の協議開始、政府と沖縄・熊本県・八代市受け入れ、年度内に計画策定」
・2月21日 「米電子偵察機、嘉手納に飛来、北朝鮮ミサイル警戒か」
・2月24日 「辺野古軟弱層調査で国、深度90メートル地点不要と結論、世論警戒掘削を回避」
・2月26日 「酒気運転疑い、米兵の女逮捕、沖縄署」
・2月27日 「先島12万人避難政府原案、八重山→九州北部と山口、宮古→南九州受け入れ、主に空路、24年度決定」「米軍検挙、直近10年で最多、県内刑法犯23年に72件」
・3月2日 「代執行県敗訴確定、知事、新基地反対貫く、最高裁の判断『残念』、政府に対話解決求める」
・3月4日 「SCP船、砂くい用の巨大装備、海上に浮く『工場』」
・3月9日 「米軍上陸で港湾スト、石垣・那覇港、物量に支障恐れ、ボート入港申請受理せず」
・3月11日 「勝連ミサイル車両搬入、陸自分屯地、公道使い19台次々」
・3月12日 「米駆逐艦石垣入港、全港湾『反対』全面スト」
・3月15日 「オスプレイ再開、普天間述べ13機飛行、墜落後停止から3カ月、宜野湾市長ら反発」
(次週につづく)
[バックナンバーを表示する]