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2007年06月04週
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 「セロひきのゴーシュ」(宮沢賢治)のゴーシュの“セロ”は“糸が合わない”ということもありましたが、それよりも何よりも「一表情ということがまるでできてない。おこるもよろこぶも感情というものがさっぱり出ないんだ。それにどうしてもぴたっとほかの楽器と合わない」ことで、楽長に怒鳴られっぱなしでした。そんなゴーシュが、ねこや、かっこうや、たぬきや、ねずみとのたった6日間の“練習”で、アンコールを楽団員の中のたった一人で引き受けて演奏するまでに仕上げてしまいました。たぬきと練習している時、「・・・二ばんめの糸をひくときはきたいにおくれるねえ。なんだかぼくがつまづくようになるよ」と言われて、「・・・このセロはわるいんだよ」とゴーシュは“弁解”してしまいます。しかし、いずれの場合も“先生”との練習は「東がぼうと明るく」なるまで続きます。
 フォーク・ギターの練習に付き合うようになって、3週間経ちました。楽器というものに触ることはあるまいと思っていたのに、ギターを習いたいという人の練習の機会を作ることになって、自分でも付き合うことになりました。初歩のコードのC、G7から始まって、先生からは弦を見て弾くのではなく、“指の形で覚えるのです!”と教えられはするものの、指がその初歩のコードの形になってくれません。2週間目からは、右手のリズムの練習も始まりましたが、もともとリズムをつかむのが難しかったりしますから、左手のコードもぐちゃぐちゃ、右手のコードは何度やっても“糸をひくときはきたいにおくれるねえ”状態で自分でも困ってしまいます。コードの方は、3週目になって、Am,Dm・・・Fと課題はどんどん増えますが、未だにCからG7に移るのもやっとです。
 昨年9月から週1回の新約聖書のギリシア語の初級の勉強会に付き合っています。で、眺める程度で終わるはずだったギリシア語の勉強を本気でせざるを得なくなってしまいました。ギリシア語も、他の語学と同様、“覚えるで始まって”“覚えるで終わる”ものですから、毎週それに追われています。もちろん、というか当然というか、単語も変化もなかなか覚えられません。そうは言うものの、半年以上続いた勉強で、少しは覚えることが増えましたが、その分先に進みますから、覚える速度が追いつかない状態が続いています。ですが、今のところ投げ出すつもりはありません。
 1994年の4月から、関西神学塾で旧約聖書のヘブライ語の初級を勉強していました。講師は神戸松蔭女子学院大学の勝村弘也先生でした。その当時の勝村先生は、ヘブライ語の文法テキストを作ってしまう意気込みでしたから、自前のテキストでおもしろく勉強させてもらっていました。しかし、その時も覚えるのが追いつかなくて、10、11月頃にはそろそろ投げ出しそうなところまで追い込まれていました。そのヘブライ語の勉強は、1995年1月17日の地震で中断し、覚えたこともほぼ忘れてしまって10年が過ぎてしまいました。たまに、ヘブライ語の勉強の再開のことが話題になりますが、その都度立ち消えになっています。
 勝村先生は、ヘブライ語の勉強、語学の学習のことで、“語学の学習は人間関係だ!”と、その時も今も時々言います。“学びたい”と思う人の意志と、“教えたい”と思う人の願いがつながることで、語学の学習は成り立つというのが勝村先生の持論です。
 ゴーシュのセロは、全くまずいという訳ではありませんでしたが、がむしゃらにしてしまう練習では何かが足りませんでした。教える、ということではありませんでしたが、そこにいたいものたちの存在、聞きたいという願いが、ゴーシュのセロの練習を、それまでとは違ったものにしました。
 ギターのコードのAmとDmの左手の指の形は、どんなにやってみてもすばやくAmからDm、DmからAmという訳にはいきません。ただ、あきらめずにやっていて、弦を押さえることにこだわっていたのを、外すというやり方もありそうなのに気付いてみると、全く不可能ではないらしいことが解ってきます。そうして、Am、Dmのキィの練習をしていると、もともとおぼつかなかった、C、G7があやふやになってしまいます。たぶんギターは向いていないのだと思います。思いますが、約10回の講座の最後まで投げ出さないつもりです。というのは、ヘブライ語の場合がそうだったし、ギリシア語の場合もギターの場合も、“教えたい”と思う小林昭博先生、川上盾先生の願いと出会っているらしいからです。
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