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2007年09月03週
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 9月20日の、A・シェヴチェンコ(ボタン式アコーディオン・バヤーン奏者“サーシャ”)のコンサートの後援で協力してもらうことになった、西宮市教育委員会に眞鍋昭治教育長を訪ねました。その折に教育長と“教育”について少し話すことになりました。眞鍋教育長は、長く教育委員会で働き、高木小学校校長を経て教育長になりました。かつて、現場の教師をしていたこともあります。
 9月20日のバヤーンのコンサートでは、小学校2年生の諒人くんが、ゲストでアコーディオンを演奏することになっています。諒人くんのアコーディオンが“教育”というものの一つの実現した形であることを、教育長との話の中で話題にしました。教育の始まりは、例えば言葉ということでだったら、幼い子どもたちが“好きな人”の言葉を聞いて取り入れることから始まります。「自己の取り入れの対象となる他者は、誰であっても可能だというのでなく、自分と生活をともにし、経験を共有し、相互に理解し合っている『好きな人』であるという点です」(「幼児期」、岡本夏木)。取り入れた言葉が、自前の言葉に変わっていく中で、真の意味での自分の言葉を子どもたちは獲得していきます。その場合、たくさんの言葉を理解する能力としてではなく、言葉で自分の心を表現し、言葉で自分以外の存在、他者との関係を作っていく力になり得る言葉のことが問題になっています。そうして、言葉を身につける"教育"は、好きな人の言葉を真似ることとして始まっているのです。
 諒人くんのアコーディオンは、サーシャのアコーディオンのことを聞くことから始まります。サーシャのアコーディオンの演奏のことを聞いて、自分でも見て聞いてみたいと思いました。そうして見て聞いたサーシャのバヤーンの演奏が気に入って、バヤーンの絵を描きました。その絵に目をとめる人がいて他の誰かに見せ、見せられたことを心にとめる人がいて・・・という具合にして“古いアコーディオン”が諒人君に手渡されることになりました。ここに至るまでのどの時点であっても、そこで“おしまい”になったとしても不思議ではありませんでした。
確かに彼は、いくつかの曲をアコーディオンで演奏します。演奏する力を身につけたのだと言えます。結果、一つの楽器を演奏する力を身につけたのは確かですが、目を注がなくてはならないのは、そこにたどり着くまでに起こり続けていたことです。このことの最初の“始まり”は2006年10月22日の、兵庫県立芸術文化センターの1周年の催しで、バヤーン奏者のアレキサンダー・シェヴチェンコ(サーシャ)の出演が決まったことです。その催しの前に、サーシャに“空き時間”があって、西宮公同幼稚園で演奏することになりました。この世界の片隅で始まった、小さな小さな一歩でした。一年後に小さなコンサートのその中でゲストとして一人の少年がアコーディオンを演奏することにつながるなど、もちろん誰も考えませんでした。ほとんどの場合、人と人は出会って通り過ぎます。もしその時、たぐり寄せたりたぐり寄せられる働きがあって、その流れは少しだけ変わることがあります。それが、“たぐり寄せ”“たぐり寄せられる”ような働きであったとすれば、人はそんなに違和感を持たないはずです。全く自然ではないにしても、“そんなことも、あっていい”ぐらいの距離でそれが起こるとすれば、違和感はうんと少ないはずです。
 “おしまい”になったとしても不思議でないことが、小さいとは言えつながって、小さいとはいえふくらんで“おしまい”にはならない営みが、“教育”というものの一つの形だと受け止めてきました。
 繰り返しますが、不思議なことがつながって、少年がアコーディオンを弾くということは起こります。そんな教育の不思議を共有しあう場に、コンサートの後援団体になった西宮市教育委員会眞鍋教育長にも居て欲しいとお願いしてきました。

 兵庫県立芸術文化センターの2周年を記念する「アレキサンダー・シェヴチェンコ(サーシャ)バヤーンコンサート」は、9月20日(木)午後6時30分からです。諒人くんがゲストの一人として地元西宮北口の歌“春の唄”をアコーディオンで演奏します。
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