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2007年12月05週
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 年末のとても大切な時期に、3月の能登半島地震の輪島市門前町道下(どうげ)の仮設住宅前の広場、7月の中越沖地震の柏崎市西山町池浦の仮設住宅近くの施設で“交流もちつき会”をしてきました。西宮公同教会からは、大薮さん、馬場田さん、庄司さん、そして高校生の渡辺君が参加することになりました。1日目の26日は、現地に近い一部震度6強を記録した七尾市の浄土真宗大谷派七尾教習所に泊めてもらい、27日朝には日本海側の門前町の仮設住宅まで移動し交流もちつき会をしました。門前町での交流もちつき会の実施にあたっては、長谷部淳馨さん(福勝寺、七尾市)大谷派能登教区、高岡教区の有志の人たちに現地との交渉、まきの準備、もち米を洗うなど協力してもらうことになりました。この交流もちつき会のことは、出発前に毎日新聞の取材を受けていて、27日の毎日新聞朝刊にカラー写真入りで出発の時の様子が紹介されていました。現地でも、地元の新聞社、NHKの支局などが取材に来ていて、“交流もちつき会”の目的など、あれこれ聞かれました。


 もちつきを幼稚園などでするようになって、30年以上になります。子どもの頃のもちつきのことでは、あまりいい印象はありません。もちつきの日は、朝から晩までそれをしていて、子どもたちも手伝わされました。少し大きくなって、もちつきの“つき手”をするようになり、どんなに息が切れるまでついても“よし”と言ってくれなかった母のことを覚えています。けれどももちはつるんつるんになって、はじめてもちであることを、身を持って教えられたのもその時です。そんな、子どもの頃のもちつきの記憶があって、幼稚園などのもちつきをするようになりました。もちつきの道具の石うすは幼稚園の保護者や、幼稚園の先生だった人たちの家庭から“預かった”ものです。石うすの台は手作りです。きねやせいろは消耗品で三宮の道具屋さんなどで買い求めています。もち箱には“サカセガワ”“松永”などの名前が残っています。かつて、教会でバザーをしたりしていた頃、ちらし寿司を作ったりした時に持ち寄ったもち箱が、そのまま残っているのだということを、1995年の地震の後で亡くなった辻野マツエさんから教えてもらったことがあります。そんな、西宮公同教会の宝物である年代もののもち箱が、輪島市門前町、柏崎市西山町まで出張することになりました。


 2日目の柏崎市西山町の交流もちつき会は、浄土真宗大谷派三条分区の人たちの協力で実現することになりました。27日に宿泊で世話になったのは、西山町池浦の善了寺(巨谷学さん)です。西山町に点在している仮設住宅の人たちに“もちつき隊ともちつきをしよう!神戸からトラックでもちつき隊がやってくる”と、案内状を作って配布したのも、地元の大谷派の人たちです。やはり地元の新聞社の取材があって、“どうしてもちつきなのか?”と聞かれたりしました。もちつきを、幼稚園や教会の敷地から出てするようになったのは、1995年の地震の後です。その年の12月17日に神戸市役所前の地震の被災者の集まりの一角で“出張もちつき”をして好評でした。何よりも驚いたのは、集まった人たちに他のどんな催しよりも、もちつきを楽しんでもらえたことです。しかも、“お客さん”や“見学者”ではなく、“参加者”になって楽しんでもらえたのが何よりの驚きであり喜びでした。たとえば、“賃つき”という仕事があったらしいことは聞いていました。地震の被災者の集りでもちつきをしていて、参加者の中に“かえす”名人がいて、聞いてみると“賃つき”の経験者だったりして、そんな人に1人、2人ではなく、他にも3、4人に“自己紹介”されました。年末に、リヤカーやトラックで、もちつき道具一式持参で町々を回り、洗ったもち米を預かって、もちをつき、それで賃料をもらうのが“賃つき”です。決して豊かではない人たちの、新年を迎える大切な準備の一つがもちで、それを“賃つき”で引き受けるひとたちも豊かではありませんでした。豊かではない、敗戦の後の時代を生きて、決して豊かではない生活の住宅が地震で壊れ、仮設住宅などで住むことになった人たちが集まってきて、出張もちつきの参加者になりました。もちつきは、お客さんでも見学者でもなく、そこにいる人たちを参加者にしてしまいます。もちつきは、その仕掛けや実際につく時の作業まで、すべて共同作業で成り立っています。特に、重いきねを振り下げもちをつき、うす中の蒸し米をもちにしていく時のかえしなど、何よりも大切なのは大きな掛け声です。そして見守っている人たちもそれに呼応して掛け声をかけるという具合に、声や言葉が交わされるのももちつきです。
交流もちつき会は、中部教区、関東教区からも参加協力がありました。
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