生活している“街”のことで、街の人たちといくつかの取り組みをしています。西北活性化連絡協議会は、兵庫県立芸術文化センター、アクタ西宮振興会、にしきた商店街の3つの団体が構成する、街の活性化を目的に結成された協議会です。街が活性的であるとは、街に人が増えて街が栄えることなのでしょうが、事はそんなに簡単ではありません。人や賑やかさを奪い合った結果、それに負けてしまった街が寂しくなるという事態があっちこっちで起こっています。西宮北口は阪神間の交通の要ですから、取り残されることはありませんでしたが、人が押し寄せることもありませんでした。近年このあたりでも主要な駅の周辺で再開発が進んで、街の賑わいにも差が出てきました。2年前に、兵庫県立芸術文化センターができ、それをきっかけに、“芸術”をキィワードに街の賑わいを作り出そうとして生まれたのが西北活性化連絡協議会です。“芸術”とは程遠かった街に、芸文センターが誕生し、その芸術の一端を街の中でも繰り広げる試みは、ささやかですが実現してきました。
昨年から始まった、にしきた街づくり協議会は、阪急神戸線北、今津線西の、古い街を生かしながら新しい街づくりに取り組む街の人たちの協議会です。地元の4つの自治会、にしきた商店街、津門川の自然を守る会によって構成され、西宮市や兵庫県がその働きを後押ししています。どんな街の場合でもそうですが、自治会はその担い手が高齢者だったりして、新しい活動を生み出しにくかったりする実状です。にしきた街づくり協議会の場合、そうした自治会と地元の商店街をつないできたのは、街の中を流れる津門川です。津門川の川掃除のことで、声をかけあった地元の4つの自治会、にしきた商店街の交流が、津門川の自然を守る会、津門川のことを学習する津門川塾、そして川を中心にして街づくりのことを話し合うにしきた街づくり協議会につながってきました。
どんな街の場合も、街の人が交流することがあたりまえではなくなっています。 “防犯”などのことが心配されればさらに街は閉塞的になってしまいます。そんな中で、街の中を流れる小さな川、津門川のことで集まった人たちが、街づくりのことを少し活発に話し合ったりしています。
西北で、1月28日からほんの一部の道路ですが、“歩行者道路”になります。こんなことが、実現することになったのも、街の人が出会って、ほんの少し活発に話し合ったりすることになった結果です。
西宮公同幼稚園前の道路が、歩行者道路になります。
・ 実施日:2008年1月28日(月)から
・ 実施時間:毎日、午前8時~午後6時まで
・ 実施区間:幼稚園南甲風橋から関西盲人ホーム北
まで
☆ 歩行者道路は、街の人たちすべての道路です。子どもた ちの送り迎えにあたっては、通行する人たちの妨げにな らないよう、充分に気をつけてください。
☆ 子どもたちを送り迎えするにあたり、歩行車道路区間で は、必ず自転車から下りてください。
幼稚園の前の道路(津門川の川沿い、“右岸”)が、“念願”かなって、2008年1月28日から、歩行者道路になります。2000年に完成したアクタ西宮に向かう車が、幼稚園前の道路を北方に頻繁に通り過ぎるようになり、散歩に出かけた子どもたちが、交番から幼稚園に一気にかけ戻ることができなくなりました。そのことでの交通規制を、西宮警察署にお願いにいったり、お母さんたちが数百名分の署名を集めてくださったりしましたが、交通規制は実現しませんでした。
2005年に始まった、津門川のことを勉強する津門川塾で、「津門川と街のこと」を話し合う機会がありました。その時、街の人たちの声として、津門川の川沿い“右岸”を、遊歩道にして欲しいという要望が出されました。その時、この要望は"夢"のような話で誰も実現するとは思っていませんでした。
その後、遊歩道化の夢は、もし街の人たちが声を合わせれば、全く実現しないわけではないことが解ってきました。地元の自治会(南昭和町、昭和園、甲風園1、2丁目、甲風園3丁目)、にしきた商店街、そして津門川沿いの一人一人の同意が得られたことで、遊歩道ではありませんが、この度その第一歩として、区間・時間などに制限がありますが、歩行者道路となって実現することになりました。
歩行者道路、一方通行になる区間や時間のことは、一緒に配布させていただく、西宮警察署交通第一課のお知らせの通りです。
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