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小さな手大きな手

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2008年06月01週
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 広い範囲を同時に襲うことになる大きな自然災害の場合、起こっていること全体の把握が難しいのは、起こった結果の事態はどんどん進行し、何をもってその結果に対応するなどのことも、何一つ予測できないからです。
 中国四川省で起こった地震では、教室にいた子どもたちが校舎の倒壊でたくさん死んでしまいました。大きな地震だったら、簡単に崩れてしまう程度の校舎を建てていたということでは、これは予測できなかった訳ではありません。しかし、M.8、震源の深さ10キロの極大の地震は、レンガ積みや、鉄筋を手抜きした建物を、ひとたまりもなく崩してしまうのはもちろんですが、直下で起こった極大の地震にかなりの建物は耐えられなかったはずです。
 

 そうしたことの結果、中国四川省で起こった大地震の被害で、5月30日までに明らかになっているのは、被災者4561万人、倒壊家屋536万戸、損壊家屋2145万戸、避難者456万人、死者68516人、行方不明者19350人、負傷者36万人、ガス壊疽患者35000人、なのに、できそうなことはささやかで、“必要テント数”330万張のうち90万張、仮設住宅100万を1ヶ月以内に用意するといわれています。こうして伝えられている“数字”から読み取れるのは、極大の地震の被害による被災地の混乱であるように思えます。19350人といわれている行方不明者は、地震発生から3週間経って、生存している可能性はほとんどなくなっています。それはともかく、壊れた建物の下に埋まった遺体が、3週間経ってしまった時、どんな状態になっていて、しかもそれが20000人近かったりする時の状況を想像するのはむずかしいのですが、たった一人でも、死んだ人間を3週間放置するとどんなことになるか、想像できなくはないのです。20000人近くの、そんな遺体が埋まっている被災地のことは、想像できないではなく、想像したくない混乱が続く現場であるはずです。
 地震の負傷者は39万人と言われています。倒壊家屋が536万戸であったとすれば、伝えられている負傷者が39万人は少なすぎます。例えば、ガス壊疽患者は35000人と言われています。壊れた建物に埋まって、傷を負い救出されるまでに時間がかかり、更にその後の治療が間に合わなかった結果のガス壊疽であったとすれば、35000人といわれる患者の多くが患部の切断、切除、それらが間に合わなくて亡くなるなどの事が起こり続けると考えられます。倒壊家屋536万戸、損壊家屋2145万戸と言われる地震から3週間経って、負傷した人たちの治療などが急がれるのはもちろんですが、生き延びてそこで生活する人たちにとって、どうしても必要なのは雨露をしのいだりする為のテントや仮設住宅です。しかし、1ヶ月以内に用意できるテントは、90万張、仮設住宅は100万戸と言われています。どんなテントを90万張用意するのか不明ですが、簡単ではないはずです。日本政府は、その輸送手段などすったもんだした上、1200張(約10人用)のテントを提供することにしましたが、まだ届けていません。
 

 張る場所さえあれば、雨露がしのげるテントは、大きな自然災害などの場合の緊急時には大いに役に立ちます。しかし、普段の生活で、どうしても必要ではないテントを、いきなり90万張と言われても、すぐに間に合わないのはもちろんです。日本政府が地震から3週間経って、中国四川省の人たちに届けられそうなのは、たった1200張です。キャンプ用に携帯可能なテントとして、“Oテント”のテントのお世話になってきました。○テントの担当者によれば、“政府機関・民間などからも問い合わせが殺到している”しかし“多くは、中国で製縫してもらっているので、問い合わせを受けても、困っている”とのことでした。90万張のテントはもちろん、100万個の仮設住宅を、1ヶ月で用意するのはたやすいことではありません。兵庫県南部大地震の場合、約35000戸の仮設住宅を用意することになり、“規格”にこだわってしまったとは言え、建設を完了するのに半年近くかかってしまいました。
 

 多分、人が生きる営みで、自然災害などに備える時、その備え方は形ばかりだったりします。過去にM.8、震源の深さが10キロの極大の地震が起こっていなかった訳ではありません。だからと言って、500万戸の家屋が倒壊することを予測して備えるということはしません。予測はできるけれども、だからと言って万全の備えはできないまま、でも、生きられるというのが、多分人という生きもののが持っている知恵であり経験だからです。しかし、この知恵も経験も、現実に起こってしまった極限の自然災害を前にして、ほぼ無策だったりします。
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