日本キリスト教団西宮公同教会・西宮公同幼稚園
教会について
礼拝・諸集会のご案内
小さな手・大きな手
公同通信
教会学校について
公同幼稚園について
どろんこと太陽
関西神学塾:スケジュール
関西神学塾:講師紹介
楽しい学習
賃貸住宅事業部とは
テナントについて
活動内容
アートガレーヂについて
催し物のご案内
リンク
アクセスマップ
お問い合せ
width=1
top>小さな手大きな手
width=639
小さな手大きな手

height=1
2009年02月03週
height=1
 自動車が売れなくなって、自動車大手10社の2008年度の生産・販売台数がおよそ414万台少なくなるのだそうです(2009年2月10日、朝日新聞)。で、朝日新聞の社説は「危機が深まり、自動車や電気製品の買い控えが一気に世界規模で広がった」「金融危機が実体経済を傷め・・・」「・・・ここは、現実の深刻さに正面から取組んだ方がいい」と、“不況”を嘆いています。
 

 自動車を持っていて、あれこれ便利に移動に使っていて、5、6年毎に買いかえたりもしていきました。そうしてお世話になっている「日本の産業界の『4番バッター』自動車産業」のことで、国をあげて「現実の深刻さに正面から取り組んだ方がいいだろう」と“社説”に触れたりもするのを目にして、足らないなりに“正面”から取り上げ考えてみました。で、「日本の産業界の『4番バッター』自動車産業の苦境」は、同じ社説によれば、“買い控え”の結果の414万台減のようです。その場合の“控える”を身近に探してみると、最近買い控えているのは缶ビールです。飲む酒の量も控えるようになったのは、そんなにがぶがぶ飲めなくなったと言うことなのですが、元々が買い控えることで済む飲み物が酒・缶ビールなのです。買い控えで、生産・販売が414万台減と言われる自動車も、買い控えて済む程度のものが、それだけ少なくなったのかもしれません。だとすれば、それが「日本の産業界の『4番バッター』」だったということは、この“4番バッター”は買い控えで深刻になってしまう程度に脆弱だったと言うことなのかと思ったりもします。例えば自動車産業が“4番バッター”だとして、この国の主食の米を作ったりする農業は、何番バッターということになるのだろうか。米を含む食料の自給率が40%を切ってしまう国の農業は、たぶん正選手の扱いも受けていないに違いありません。かつて、“瑞穂の国”(みずみずしい稲の穂の米を作る国)として自慢した国の米作りと、その担い手は正選手としても扱われない、いわばやっかいものです。一方“4番バッター”の自動車産業は、買い控えで車が売れなくなって、深刻な事態になっているのに、それに“正面から取り組んでいない”として、社説で警鐘を鳴らしています。
 

 そして、414万台の減産の結果、2008年度末までに、国内で日正規社員2万人が失職することになると言われています。売れる限り、生産できる限りの自動車を作ることで、例えば2007年度のトヨタ自動車の営業利益は22703億円でしたが、トヨタ自動車だけで約179万台が減産になる結果、トヨタ自動車の2008年度の営業“損益”は4500億円になるとのことです。そんなこんなで日本の自動車産業10社の2008年度来の非正規社員の失職が2万人なのです。売れる限り、生産できる限りの自動車を正規社員と並んで作ってきたのが非正規社員です。で、非正規社員なのですが、“非正規”というくらいですから、排除されるというか別扱いが前提になっています。不安定なのです。その不安定な非正規社員の力も頼りにして、売れる限り、生産できる限りの自動車を作る、ということは成り立ってきました。排除されていると言うか別扱いが前提なのに、同じ職場で同じ仕事をするとすれば、それは不平等そのものです。なのにそんなことがまかり通るとすれば、全く逆に、この非正規社員こそが優遇されてしかるべきです。解雇されるかもしれないのに、しかし売れる限り、生産できる限りの自動車作りを担うのですから、例えば日給、時給は正規社員の数倍で、更に雇用保険などの条件でも、それなりに保障されるのが非正規社員であるべきです。少なくとも、「日本の産業界の『4番バッター』」を、内外に自他共に認めるのであれば、その程度のことはするものなのです。なのに、あれもこれも、何もかも不公平な結果の非正規であったとすれば、ただの使い捨てと言うことになります。そんなことを平気でしている自動車産業が「日本の産業界の『4番バッター』」であるとすれば、そしてその“4番バッター”が買い控えの結果、危機が深まって、「日本政府に対しても、日産自動車のカルロス・ゴーン社長が『業界を支援してくれることを願っている』」などと言ったりしたら、4番バッターが泣くと言うものです。しかも、売れる限り生産できる限り作ることの為に、不平等だけを強いてきた、非正規者委員をさっさと失職させる“4番バッター”などあっていいのだろうか。
 

 そんな一方で、この国では正選手にも数えられない仕事とその働き手たちが、主食の米を作るのに汗を流していても、顧みられることがなかったりします。そして、リンゴのことでは弘前南教会の松村重雄先生からの便りに貼付されていた、2月12日の朝日新聞の小さな記事によれば、30万箱(×20キロ、6000トン)を超えるリンゴが売れ残って農家に保管されているのだそうです。中には腐敗し始めたのもあって、そんなリンゴを堆肥化する薬品を農家が購入する費用の支援を求めている、そんな内容の新聞記事でした。その弘前のリンゴのことでは、3月3日(火)に予定されている“西北・ひと・まち・あさ市”でほんの少しですが取り寄せて、販売することになっています。
height=1
[バックナンバーを表示する]
height=1


?????width=80

Copyright (C) 2005 koudoukyoukai All Rights Reserved.