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2009年12月01週
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 クリスマスが、子どもたちにとって特別な日であるのは、その日がサンタクロースから特別なプレゼントが届く日だからです。“本物”は見たことがないし、決して姿を現すことがない“本物”のサンタクロースことでは、年齢を重ねると少しずつあれこれ子どもたちの疑問は膨らみます。クリスマス以外のサンタクロースの普段の生活のこと、短い時間で世界中の子どもたちにプレゼントを届けてしまえるのは・・・など子どもの疑問は膨らむばかりです。そんな子どもたちの疑問に、普通のお父さんが普通の言葉で答えたのが「サンタクロースってほんとにいるの」(てらおかいつこ、杉浦繁茂、福音館)です。お父さんももちろん“本物”を見たことはないのがサンタクロースです。「分からない」「知らない」であっても不思議ではありません。しかし、この絵本のこの物語の“家族”は、子どもたちと大人が言葉でつながっています。ですから子どもたちは、仕事から帰ったお父さんに「サンタクロースってほんとにいるの?」と聞きます。その疑問に、子どもたちの疑問の意味を受け止め、理解してお父さんは答えます。“本物”を見たことがないはずのお父さんの答えに説得力があるのは、そらさないで答えているからですが、それより何より、言葉でつながる家族であること、そして言葉でつながり共有することがあって初めて、お父さんのサンタクロースは、それはそれは見事な答えになって子どもたちに示されることになります。


 そうして“プレゼント”のことで、格別な日になるクリスマスなのですが、それらのことの“喜び”が少し違うだけではなく、もっと深くもっと大きなものでもあり得ることを描いたのが「とびきりすてきなクリスマス」(キングマン作、バーバラ・クーニー絵、山内玲子訳、岩波書店)です。なにしろ“とびきりすてきな・・・”ですから、とびっきりのプレゼントが行き交うかというと、そうではありません。プレゼントは、それをもらうのはうれしいのですが、プレゼントを用意して、プレゼントをもらってもらうのもなかなかなのです。そんな正真正銘の“とびっきり”のプレゼントで、「とびきりすてきなクリスマス」は実現することになります。10人兄弟の6番目ともなれば、そして10歳にもなれば自分の役割を考え、行動する分別が求められます。“分別”というものは、誰かに指示されたりするものではなく、おのずから身について初めて意味を持ちます。自分も納得するし、周囲の人たちも納得させる、そんな振舞いとなって実現するのが“分別”です。10人家族のセッパラ家の、6番目の子どもエルッキは、船の仕事をしている兄の消息が途絶えたことで、家族が暗いクリスマスを迎えようとしている時、プレゼントをもらう側ではなく、プレゼントを用意してもらってもらう働きで工夫を凝らします。プレゼントそのものの手作りの為、こっそり作ってクリスマスのその日を迎える為、とかくぎくしゃくしがちな家族の中で、ちょっと自分を抑えて振舞ったりすることで、家族の中での自分の役割を果たすのです。クリスマスに自分の為の自分のプレゼントを、サンタクロースが届けてくれるのを待つ嬉しさはもちろんですが、自分以外の誰かの為に工夫をしてそれを用意し、その日を迎えることになって、エルッキ・セッパラのその年のクリスマスが“とびきりすてきなクリスマス”になりました。
クリスマスが、世界中の子どもたちの喜びで、その迎え方も違っています。「クリスマスまであと九日/セシのポサダの日」(エッツ・ラバスティダ作、たなべいすず訳、福音館)には、メキシコの子どもたちのクリスマスの事が描かれています。そこに描かれているのは、クリスマスがいっぱいの人々たちに“共有”されることによって、喜びがうんとふくらむことです。自分の為の自分だけのクリスマスプレゼントはもちろん嬉しいのですが、それが家族はもちろん、街の人たちと共有し分かち合う時として実現するなら、それこそ“至福”の時間になります。待ちに待った“ポサダ”の日を、心をこめて準備し、その日がやってきた時、ポサダは割られてしまいます。一人の子どもが自分の一歩を踏み出す時に、小さな不安を踏み超えようとしている時でもあることを、「クリスマスまであと九日」は描いています。子どもたちの為にそんなクリスマスを実現してきたメキシコの人たちの、子どもたちをやさしく見つめる様子がいっぱい描かれることにもなります。
クリスマスには、子どもたちとたくさん歌って過ごして下さい。そんな時の歌の一つとして、西宮公同教会、教会学校、西宮公同幼稚園で欠かせないのが「クリスマスの12にち」(エミリー・ボーラム絵、わしづなつえ訳、福音館)です。


 クリスマスの子どもたちのプレゼントは、子どもたちの期待に応えるものであるのはもちろんですが、そこにもう一つの意味があることを伝えるのが「シモンとクリスマスねこ」です。そのもう一つの意味、もう一つのクリスマスプレゼントは“物語”です。新しい生命の誕生という喜びが伝えようとしていることは、事実そのものであると同時に、どんな時代のどんな状況であっても、希望はあること、あるいは全ての希望がなくなってはしまわない、ということが伝えたいことの内容であり、意味です。それを実現できるのは“物語”だけかもしれません。ものがたりであるというだけではなく、物語そのものが実現しているのが「シモンとクリスマスねこ」です。
(文庫だより2009年12月4日号)
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