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小さな手大きな手

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2010年03月02週
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小さな手・大きな手
 2008年12月に始まった、イスラエルによるガザの空爆、攻撃によって、1,300人を超えるパレスチナ人が殺されることになりました。多くは、子ども、女性、高齢者であった、と言われています。その時の事が、ほんの少し話題になっています。「イスラエル軍は11日、2008年から2009年1月までのパレスチナ自治区ガザへの大規模攻撃中、爆発物の有無を確かめる為現地の少年を利用したとして、兵士2人を軍事法廷に起訴した。」・・・「軍の発表などによると、2人はガザ市南部のビル内を捜索中、仕掛け爆弾が入っている疑いのあるバッグ数個を、9歳の少年に開けるよう命令したとされる。」(2010年3月13日、朝日新聞)。というガザの事で、2人のイスラエル軍兵士が軍事法廷に起訴されることになったことが話題になっていますが、“肝心”なことは少し違うように思えます。
 

 例えば、そのパレスチナ自治区ガザに対してイスラエルが行っている“反開発”は以下のような内容のものでした。「①イスラエルがガザ地区の陸海軍の境界を支配しつづけ、全面的に治安管理を維持する。②イスラエルでの労働許可数は減らされる。貿易もイスラエルがすべて管理する。③ヨルダン川西岸地区での隔離壁建設が加速され、パレスチナの土地の細分化が徹底される。④ガザ地区における電気、水道、ガス、通信も引き続きイスラエルが管理する。⑤ガザ地区におけるパレスチナの指導者の不在およびパレスチナ自治政府の弱体化が、無法状態と貧困状態を悪化させる」。(「ホロコーストからガザへ」サラ・ロイ、青土社)。というような、イスラエルによる、ガザなどパレスチナ自治区に対して取られた攻撃、“反開発”は、パレスチナ人たちの生存を脅かす、ないしは抹殺する意図で行使されています。「イスラエルがガザ地区に対して行っている反開発政策を特徴づけるのは、ロイによると以下の三つの要素に整理される。①収奪と追放、②統合と外部化、③非組織化。収奪と追放というのは、土地や水などの資源を奪い取ること、そしてそれに抵抗する力を潰すことだ。統合と外部化というのは、ガザ地区の住民がガザ地区内部で労働できないようにし、イスラエル側で労働するか、周辺アラブ諸国に出て労働するか・・・、非組織化というのは、前述の二者の論理的帰結でもあるが、ガザ地区における組織的な開発に対する攻撃を意味する」(前掲書、序章)。例えば “パレスチナ交渉拒否”が話題になっていますが、“肝心”なことは少し違うように思えます。「イスラエル政府が占領地東エルサレムでの住宅建設計画を承認した問題で、パレスチナ側の和平交渉責任者エラカート氏は11日、アッバス、パレスチナ自治政府議長が米国に対し、建設計画が撤回されない限り米国が提案した間接和平交渉には応じない方針を伝えたことを明らかにした」(2010年3月12日、朝日新聞)。イスラエル政府の住宅建設計画は、パレスチナ人が現に生活する住宅・農地を壊すことを前提にした住宅建設であって、そんなことを“和平”の名のもとでのむことができるのだろうか。“肝心”なのは、イスラエル軍兵士2人の軍法違反の軍事法廷ではなく、パレスチナ自治区が“主権国家となっていく一切の要素が周到に否定されていく事実”を伝えることです。
 ナチスによるユダヤ人殺戮に大きな役割を果たした、アドルフ・アイヒマンが、逃亡先のアルゼンチンで、1960年、イスラエルの情報機関によって拘束、連行され、イスラエル警察の尋問に応えた調書が「アイヒマン調書」(岩波書店)です。


 レス(イスラエル警察)「あなた(アイヒマン)のまとめた報告書の7頁でハイドリヒはこう言っています。『最終解決の過程で、ユダヤ人はしかるべき監督のもと、東部で適切な方法で労働部隊に組み込まれる必要がある。男女別の大規模な労働部隊の中で、労働可能なユダヤ人は鉄道建設に振り向けられるが、その大部分は自然の減少によって脱落していくだろう』この「『自然の減少』とは何を意味しているんですか?」アイヒマン「それは完全な自然死を意味しています。・・・」レス「肉体的に重労働をさせられた上、満足な食事も与えられなかったら。―人間はそれで体力が弱って、心臓発作を起こすことも十分にあり得る・・・。」アイヒマン「それも確かな自然の減少と考えられます。」レス「『最後まで、生き残った者は・・・それ相応の対応が必要となる・・・。放置すれば、新たなユダヤ人の血を後世に残すことにつながるからである。』ここにある『それ相応の対応』とは何の意味ですか。」アイヒマン「それは・・・それは・・・ヒムラーの言葉から来ています。・・・」レス「ええ、しかし、ここではどんな意味で?」アイヒマン
「抹殺、抹殺です。確かですよ」(「アイヒマン調書」)。


 “満足な食事も与えられないで”“重労働を強いて”それでも死ななかったユダヤ人に“それ相応の対応”として“抹殺”が強制・絶滅収容で行われる、そこにユダヤ人を送り込む役割を担ったのが、アイヒマンでした。
 今、パレスチナ自治区のガザ、ヨルダン川西岸、東エルサレムでイスラエルが行っている政策は2008年の空爆のようなこともありますが、アイヒマン調書の、アイヒマンが証言するところの“相応の対応”としての“抹殺”です。パレスチナ人が生活する土地や水や資源を収奪し、働く農地や工場を破壊し、収奪や破壊に立ち向かうのを力ずくで封じ込めるとすれば、アイヒマンの言うところの“抹殺”そのものなのです。
 “肝心”なのは、3月12日と、3月13日の新聞記事が、そこに目を注ぐことです。 height=1
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