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小さな手大きな手

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2010年04月03週
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天候が不順と言われる中、西宮公同幼稚園の畑では、約400株のいちごに、たくさんの白い花が咲いています。いちごは、11月頃に苗を植え、寒い(寒いはずの)冬の間、土にへばりつくように、赤茶けた葉っぱで過ごします。そうだったはずが、冬の間もそこそこ葉っぱは緑で、白い花を咲かせたりしていました。
 冬の間に畑を訪ねた子どもたちから“いちごの花が咲いていました!”という報告があって、“…冬の間に花を咲かせても実は付かないから、いちごにとっても、うれしいことではないので、摘んでしまうよりない!”などのやりとりになったりしました。天候の不順で今年の幼稚園のいちごは、例年よりは遅くなりそうです。
 前の年のひまわりの、落ちた種が幸いにも芽を出したのを、そのままにしたり移植したりして、幼稚園の畑で毎年100本前後のひまわりを咲かせてきました。今年も、昨年のひまわりが芽を出し、2枚、4枚、そして6枚目の葉っぱを広げています。
 昨年、40本程植えたねぎは、10本くらいはみそ汁に使い、30本は年を越して畑に残っていました。太くなって、更にねぎ坊主も伸びはじめたねぎは、5,6本はそのまま残して、他はみそ汁に使いました。残ったねぎのねぎ坊主がふっくらふくらんで“開花”を待っています。
 3、4年前、幼稚園の畑で“桜島大根を!”ということで、JA鹿児島に教えてもらい、種を取り寄せて植えることになりました。気候条件がうまく合わなかったのか、両手に乗るくらいのかぶの形の桜島大根にしかなりませんでした。3、4個は食べ、残りはそのままにしておいたところ、年を越してとうが立ち、いっぱい枝を広げて白い菜の花が咲きました。2、3本は切り取って花びんにさしたりしましたが、花が終わってしばらくすると、2、3個の種の入った緑色のさや見つかりました。そのままかじると、ぴりっと辛かったのですが、お湯を通してすりごまであえれば、子どもたちの昼食のおかずになりました。
昨年も食べ残した種が落ちて芽を出し、大した手入れをしなかったのに小さめのかぶの形の桜島大根が育って、やはり3、4個は食べ、残りが年を越して、白い菜の花が咲きました。先日2、3個種の入った緑のさやが見つかり、やはりお湯を通してすりごまであえ、子どもたちの弁当のおかずになりました。ひと抱えぐらいの桜島大根の夢は実現していませんが、桜島大根ののことで、毎年少しずつ楽しんでいるのが公同幼稚園の畑です。
と、畑や野菜のことで、楽しんでばかりではいられないようです。「…天候不順による野菜の値上がりを受け…前倒しで出荷するよう生産者団体に要請・・・東京都中央卸売市場での野菜の価格は、13日現在、過去5年の同時期の平均と比べ、キャベツ200%、レタス179%…」だそうで、「直営の規格に達しない大きさの野菜でも収穫、出荷するよう促している」(赤松農林水産大臣、2010・4・16、朝日新聞)。一昨年の夏、岩手県の七時雨山(ななしぐれさん)のふもとのあたりで、高原野菜(キャベツ、だいこん)の収穫の様子を見ることになりました。朝、小雨に変わる高原の、見渡す限りキャベツの畑で、選別したキャベツの広がった葉っぱを切り捨てているおじさんやおばさん、次々とダンボール箱に積め込むおじさんやおばさん、箱詰めされたキャベツを積んだトラクターが広い畑を走り回っていました。そうして走り回るトラクターは、何かの理由で選別から外されたキャベツを踏み散らかしていて、それは壮絶な様子だったのを見ました。おじさんやおばさんが一面の高原の畑で収穫していた、当時の西宮あたりのキャベツの値段は、大玉一個100円に満たないものでした。“天候不順”で、値上がりしているキャベツは4月17日には近所のスーパーマーケットで、一玉約300円、レタスは約250円です。キャベツやレタスのような野菜でも、種をまいて収穫まで、3~4ヶ月かかります。と、一言では言えば簡単ですが、畑を耕して肥料を入れ、畝をつくって、種をまいて芽が出るのを待ちます。栽培の仕方によっては(有機、無農薬などの具合いで)、堆肥をいれたりの土作りにずいぶん時間と労力がかかってしまうのが野菜作りなどの農作業です。芽が出て、少し伸びたあたりで間引きをすると同時に雑草との闘いが始まります。幼稚園の畑は、有機、無農薬で除草剤などを使ったりしません。しかし、隣りの畑の除草剤で境界線あたりに雑草は見当たりません。雑草を生やさないことも、雑草を始末をするのも、野菜などを育てる時に必要で、そして面倒な仕事になります。腰をかがめ、手を土で“汚して”、野菜を気遣いながらの仕事はどこも手を抜くことのできないのはもちろんです。
“天候不順”で、キャベツやレタスなどの野菜が値上がりしています。一昨年の、岩手県の七時雨山ふもとの高原野菜のことを思い出すまでもなく、きつくて、汚れ仕事で、しかも報いが少なかったりするのが野菜などを栽培する農業ですから、後を継ぐ人にも恵まれません。そして、天候不順で値上がりすると注目され、頑張れと励まされたりします。
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