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2010年06月02週
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 2010年4月20日に、口蹄疫ウィルスの発症が確認された家畜は、6月11日には宮崎県の11市町、285戸、190,818頭の牛、豚、山羊などになりました。4月20日に都農町最初の発症が確認され、21日は「察処分などの防疫措置完了」だったのですが、21日には隣りの川南町で2例の発症が確認され、24日に”殺処分等の防疫処置完了”になります。4例目は6月22日、5例目は23日、いずれも川南町、処分完了は4月29日です。6例目も川南町、4月26日に処分完了です(6例目は、3月31日”採材”?となっています)。
 

 これら、初期の発症とその対応を見ていると、その対応の遅れが、その後爆発的に広がって行く要因のように思えます。それが口蹄疫ウィルスであるとすれば、対応は決定的に間に合っていなかったのです。
 

 口蹄疫は「伝染性が強く、きわめて急速に広がる。感染率、発病率ともに高い」「原因ウィルスの宿主域は広く、牛、水牛、豚、山羊、ラクダ、トナカイなどの家畜のみでなく、野性のウシ科、シカ科、野猪など数十種の自然感染が知られる」ウィルス病なのです(「獣医伝染病学」、近代出版、以下口蹄疫に関しては本書による)。「伝染性が強いこと、抗原的に変異したウィルスが多いことから、一度侵入すると、その防除は難しい」のが、口蹄疫ウィルスです。更に、初期症状も「別の家畜の病気と区別するのは、臨床的に経験のある獣医師であっても困難」なのが、口蹄疫なのです。そんな口蹄疫が発症しているにも関わらず、じわじわ広い範囲に広がってしまったのは、発見と発症の確認が遅れ、難しかったにせよ、その後の対応も遅れたことになります。
 

 4月28日にえびの市、5月16日に高鍋町(111例目)、5月17日に新富町(119例目)、5月21日に本城町(163例目)、6月9日に都城市(280例目)、6月10日に日向市(284例目)、宮崎市(285例目)という具合に。こうして、宮崎県内の11市町村で発症が確認され、そのことの結果、さらに感染が広がることを防ぐ為に殺処分の決まった牛、豚などの家畜が190,818頭、飼育戸数は280戸に及んでいます。
 

 口蹄疫ウィルスは“伝染性が強く、きわめて急速に広がる。感染率、発病率の高い”家畜の病気です。しかし、伝えられているところによれば、”伝染性が強く、極めて急速に広がる”にもかかわらず、その都度の対応はいかにも遅く適切でもなかったように思えます。
 

 たとえば、発症が5月19日、144例目の高鍋町の“肉用牛繁殖”の場合、6月11日現在「埋却場所決定。今後、殺処分実施」となっています。伝染性が強く、きわめて急速に広がる”口蹄疫の発症が確認された牛が確実にその中にいるにもかかわらず、1316頭の牛は、“埋却場所決定”。今後、殺処分実施を“待つ”状態なのです。口蹄疫は、“伝染性が強く、きわめて急速に広がる”にも関わらず、中に発症が確認された牛がいるにも関わらず、発症から3週間、処分は完了していません。他にも、147例目、151例目、156例目、157例目、160例目なども、発症から数週間経つも同じように処分が完了していません。
 

 “伝染性が強く、きわめて急速に広がる”口蹄疫は、感染動物の侵入を阻止することが何よりも優先します。侵入、発症してからの対応では間に合いにくいのです。2002年に、例外的に限られた発症が確認された以外、「過去100年以上、国内への蔓延は阻止」されてきたのが口蹄疫だと言われています(前掲「獣医伝染病学」)。
 

 そうだったはずなのに、発症が確認されてから3カ月近く、一部地域の発症に終結が伝えられる一方、都城市、日向市、宮崎市で、新たな発症が伝えられています。侵入阻止と、その後の対応が間に合っていないのです。どうして、そんなことになってしまったのか。集団で飼われている牛などの場合、口蹄疫が発症した場合、そこで飼われている牛の全てが、“殺処分・埋却”することになります。“伝染性が強く、きわめて急速に広がる”からです。その通りになって、宮崎県で発症した、口蹄疫は、現在のところそれが収束する様子が見えません。“伝染性が強く、きわめて急速に広がる”ことに、対応が間に合っていないからです。どうして、こんなことになってしまうのだろうか。
 

 口蹄疫(ウィルス感染)のよううな、起こってはならないことが起こってしまえば、いずれにしても手遅れです。で、手遅れの対応を後追いするのではない対応は、無くはありません。起こっていることへのすみやかな対応はもちろん、その事実を関係者・関係地域と徹底して共有し、かつ了解し合うことです。例えば、そんな危ない病気の大量の埋却地が、簡単に得られるはずはありません。起こっているのは”伝染性が強く、きわめて急速に広がる”口蹄疫です。殺処分と埋却は一刻を争います。なのに、遅れてしまいました。感染は広がってしまいました。発症が確認された4月21日に、あらゆる手段を使って関係者、関係地域、そして広く伝えられるべきでしたが、そうはしませんでした。限られた地域の限られた出来事としてしか。
 “危機管理”というのは、それを口にするほど何かができる訳ではありません。しかし、何ほどのことしかできないにせよ、起こっている事実を見つめ、それを伝えることに力を尽くすことで、危機管理のかなりは達成したことになります。それは、起こっている事を引き受ける覚悟であったりします。今、口蹄疫のことで問われているのは、危機管理の意味なのです。

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