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2010年06月03週
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 この国及び地方の借金の総額が1000兆円を超えたのだそうです(2010年6月18日、朝日新聞)。メキシコ湾で、2010年4月20日に起こった原油流出事故は、その流出量の数値が、当初少なく見積もられていましたが、だんだん増え、一日5600キロリットルから9500キロリットルと推定されるようになりました。1000兆円の借金も、一日5600キロリットルから9500キロリットルの原油流出も、文句なしにケタ違いの数字です。
 

 およそ30年前、西宮公同教会は、教会棟、幼稚園舎、住宅棟の建設の為に、約3億2千万円借りて、元金と利息を合わせて毎年約1400万円の返済を続けてきました。2011年にはその返済が終了することになっています。返済総額は、およそ4億2千万円にのぼることになります。ずいぶん長い、そこそこ苦労の多い道のりであったように思えます。
 

 この国、及び地方の借金1000兆円の場合、その多くは国債及び地方債なのだそうです。その国債の店頭価格は、名称が“112”と呼ばれるものの場合、99.97円、利息は0.115%なのだそうです(1年もの、2010年6月19日、朝日新聞)。財務省の示している基準利息は、1年ものが0.139%、10年ものだと1.280%になっています(このあたりの、定義や数値は、たぶんそうだろうくらいの理解しかできていません)。でも、1000兆円の借金の利息は、年間10兆円をはるかに越えるらしいことだけは解ります。で、どうしてこんなことになっているのか。借金と言うモノは、それが誰であっても(たとえば、国や地方自治体であっても)返済しなくてはならないのは同じです。最終的には返済することを目途に、元金、利息を細々着々と返しておれば、借金は増えることはなかったはずです。なのに、元々の収入を超える予算で借金を増やし、借金の返済の為の借金を繰り返してきた結果が、この国及び地方の借金で、その総額が1000兆円を超えることになったのです。西宮公同教会は、およそ30年前、約3億2千万円の借金をして、それを返済し続け、2011年には完済することになっています。分不相応な借金をしていることを忘れずに、借りたものは返すという、当り前のことを、ないがしろにはしなかったように思います。
 

 2010年4月20日に、米国ルイジアナ州メキシコ湾沖80キロメートルで操業していた、石油掘削施設が、爆発事故を起こしました。水深1522メートルの海底で掘削していたパイプが折れ、海底油田から大量の原油がメキシコ湾に流出する事故です。原油流出量は、確認される度に上方修正され、現在は1日5600キロリットルから9500キロリットルと発表されています。だとすると、4月20日から今までに、50万キロリットルから85万キロリットルの原油が流出したことになります。1日に流出しているとされる9500キロリットルの原油は、流出事故としてはケタ違いで、その被害が、今後どんなことになるか想像を超えています。例えば、1997年の日本海でのナホトカ号重油流出事故の場合、流出量は6200キロリットルと言われていました。ケタ違いの原油が、4月20日から始まり、既に60日間にわたって流出し続けているのが、今回のメキシコ湾の原油流出事故です。


 冬になると、教会、幼稚園の事務所で使っている石油ストーブの為に買ってくるポリタンクの容量は18リットルです。その給油の時の石油が、ちょっとでもこぼれたり、手についたりすると、洗い流すのに苦労します。暖房などには欠かせない石油ですが、扱いは要注意なのです。学生の頃、トラックの助手のアルバイトで、化学溶剤などの入ったドラム缶の作業をしたことがあります。少し斜めにして、その状態で転がすことを、運転手さんに教えてもらいました。200リットル入るそのドラム缶だと、毎日約5万個分の原油が流出し続けていることになります。海底1500メートルで、海水の中に噴出してしまった原油の回収が、どうであれた易い訳はありません。噴出事故を止めることも、流出した原油を回収することも、困難を極めることは、過去の原油・重油などの流出事故から明らかです。発生から2ヵ月を経てもなお、そのまま流出が続いていて、それを止める目途のたっていないのが、今回のメキシコ湾石油流出事故なのです。


 口蹄疫ウィルスに感染した家畜が見つかって、その伝染を防ぎきれなかった結果、おびただしい数の家畜の処理が余儀なくされています。”飼う”ということは、時に途方もない対価を迫る、危ない人の営みなのです。借りたら返すはずの、しかし返せそうにない借金を重ね、この国及び地方財政は、更に借金を増やしています。もし、事故が起こってしまえば、原油の流出を止めることも回収も困難であるにも関わらず、およそ1500メートルの海底で石油を掘削して、取り返しのつかない事故になってしまいました。こうした、一つ一つの出来事は、誰かが手を抜いた結果起こったのだとしても、そのことが物語っているのは、人の生きる世界の危うさです。
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