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小さな手大きな手

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2011年04月04週
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 原子発電所の大きな事故の後、手にすることになったのが「原子力防災概説」(以下、「概説」、平成21年9月、独立行政法人原子力安全基盤機構)です。それによると、炉心溶融や格納容器破損などの大きな事故“シビアアクシデント”は起こらないことになっています。というか、そんな事故が起こってしまうと、手がつけられなくなりますから、アクシデントマネジメントの整備の結果、“起こらない”のです。しかし、東京電力福島第一原子力発電所で事故は起こってしまいました。放出、漏れ出した放射能は、「原発敷地内には高濃度の汚染水が2号機のタービン建屋地下や坑道にたまっている、2万5千トンに上る汚染水に含まれる放射能量は、流出した汚染水と濃度が同じと仮定すると、約40万テラベクレル(テラは兆)。原子力安全・保安院が国際的な事故評価尺度(INES)で最悪にあたる『レベル7』と判断した際の根拠となった、1〜3号機から大気中への放出量(合計37万テラベクレル)と、計算上はほぼ同じ量になる」(4月22日、朝日新聞。4月18日発表では、37万テラベクレル〜63万テラベクレルだった)になります。水道水で測定されると、飲用不可となる放射能は1リットルあたり300ベクレル(乳幼児100ベクレル)です。


 「概説」は、「アクシデントマネジメントの整備の結果」「原子力発電所のシビアアクシデントが更に低減され」…と、全く絶対に起こらないとは言っていません。「最近の加圧水型原子炉(PWR)(80万KW級3ループ)に関する確率論的安全評価では、炉心の損傷頻度が約10-7/炉年(約1000万年に1回)、格納容器機能損失頻度が約10-8/炉年(約1億年に1回)という確定論的安全評価による評価結果が得られている」と、炉心溶融が1000万年に1回、格納容器破損が1億年に1回と、全く絶対に起こらないと言ってはいないのです。ただ、「概説」の1000万年に1回、1億年に1回は、確率としては“起こらない”に限りなく近いことになります。「概説」は全く絶対に起こらないとは言いません。全く絶対に起こることがあってはならないにも関わらずです。全く絶対に起こることがあってはならない事故を、全く絶対に起こらないと言えなくて、それが“確率”の問題だとしたら、それを“信じる”と同じことになります。科学ではなくて信仰なのです。確かに“著名”な科学者は「女房が言っています。『安全だってあなたたち言っていたけれど、うそじゃないですか』私だってそう思います。なんだこれは、と。私自身何重に安全策をとっているという専門家の話を信じていたところがあります」と、 “信じる”と口にしているのは、小宮山宏三菱総研理事長、前東京大学総長、東京電力社外監査役です。


 「AERA・緊急増刷、4・10号」、「私たちはどう生きていけばいいのか」の、いろんな生き方について。「携帯電話には防水機能があるのに、原発の発電装置はなぜ水に浸かると使い物にならなくなるのか。その根本が私には全く理解できない。東京電力は電気が専門の『電力会社』だ。これは、ものすごい手抜きである。」(養老孟司・解剖学者)。東京電力が“ものすごい手抜き”であるのはたぶん確かです。その結果、全く絶対に起こしてはならない事故が起こっていることの“解剖”を解剖学者はしていません。“その根本が私にはまったく理解”できるのは、それが全く絶対に事故を起こしてはならないものであるのを忘れていたことです。「私達が胸躍らせる物語のほとんどは『予想もしなかったトラブルにいきなり巻き込まれた主人公が、限られた情報と手持ちの資源だけで窮状を脱出する話』である。…物語が教える教訓はまことにシンプルである。『金より命』『マニュアルより直感』」(内田樹・仏文学者)。福島第一原発の事故は“予想もしなかったトラブル”ではなく、予想したくなかった、起こると信じなかった結果の事故です。物語はとても大切ですが、“限られた情報と手持ちの資源だけで窮状を脱出”できないのが、福島第一原発で起こっている事故です。

 
 日本原子力研究開発機構広報課が、福島第一原発の事故の後、「もんじゅの安全を守るしくみ」などを知らせるチラシを新聞に折り込んでいて(福井県下?)、それが手元にあります。「止める」「冷やす」「閉じ込める」の「冷やす」は、「万が一、電源がなくなっても自然循環により炉心を冷却できる」設計(空気冷却機よりも高い所に置いてあるナトリウムが自然に循環する設計)と、しくみの説明をしていました。“お問い合わせ先”の電話番号が書いてあったので「…格納容器の中のナトリウムが循環する“循環ポンプ”の部分が壊れたらどうなりますか」と聞いてみたところ、担当者は答えてくれませんでした。でも、たぶん壊れないと“信じている”のだと思います。≠ニ、あれこれ信じたり信じなかったりする人がいるらしいので、信じるの専門家として書いてみたのが、以下の文章です。
   
   
   川と海を信じなさい
   昼と夜を信じなさい
   風とたんぽぽを信じなさい
   春と夏を信じなさい
   みみずと蟻を信じなさい
   蓬とてんとう虫を信じなさい
   秋と冬を信じなさい
   蝉となまずを信じなさい
   烏とむくどりを信じなさい
   雪とつららを信じなさい
   新緑と紅葉を信じなさい
   菜の花ともんしろ蝶を信じなさい
   月と星を信じなさい
   黄昏と黎明を信じなさい
   子どもと神を信じなさい
   人間を信じてはいけない
   
   (人間を信じてはいけない・菅澤邦明)
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