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小さな手大きな手

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2011年08月01週
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 沖縄で過ごした子どもたちのキャンプで、小さな貝を見つけました。米粒の1/30〜1/100くらいの小さな貝・微小貝です。メガネが手元にない砂浜のことでしたから、見つけてくれたのは子どもたちです。小さいなりに螺旋状に白と紫がくっきりと二条になった微小貝も見つかったりしました。
 微小貝のことを教えてもらったのは、自然観察でお世話になっている、京都ノートルダム女子大学の菅井啓之さんです。もらった名刺大のカードの端は、1センチ角くらいに黒く塗られていて、そこに本物の米粒と並んで微小貝がはりつけてあり、カードに「この世界は 小さなものが 支えている」と手書きされていました。
 その微小貝を、沖縄県今帰仁村仲尾次の海で、子どもたちが見つけました。半信半疑だった子どもたちでしたが、2、3個見つかると、小さいのに本物であるのに驚き、見つかるのがうれしくて、1時間くらいの間に、次から次に30個くらい見つけました。老眼鏡をかけても判別しにくい小さい貝が、子どもたちの指先から移されて、手の平に広がりました。今帰仁村仲尾次の海は、長い年月をかけ、打ち寄せる波が砕いた、白いサンゴの砂浜です。白い砂浜の白い砂の粒の中には、砂粒に負けない小さな小さな貝が混じっているのです。見渡す限りの白い砂浜は、「小さなものが 支えている」世界です。
 経済産業省の重要な仕事に携わる3人の官僚が、「国主催の原子力関連シンポジウムを巡る『やらせ』問題の責任を問う目的」で、更迭されることになりました。(8月4日、朝日新聞)。松永和夫経済産業省事務次官、寺坂伸昭同省原子力安全・保安院長、細野哲弘同省資源エネルギー庁長官の3人です。「原子力関連シンポ開催の際、中部電力や関西電力に参加者動員や発言を指示していた『やらせ』問題が7月末に発覚」したことの責任を問われての更迭です。一般の人たちが原子力発電の安全や危険についてどのような関心や理解を持っているか、広く耳を傾けることが目的のシンポジウムで、主催者である国(の経済産業省)が、もう一方の主催当事者である電力会社に、参加者の動員と発言内容まで指示したというのは事件です。
 重要な仕事に携わる人の責任は重要です。しかし、重要な仕事に携わる人の重要な責任を果たすためだったら「やらせ」を仕組んでも許されるということにはなりません。原子力発電所は、危険なものを2重、3重に閉じ込めることを条件に、電気を取り出すシステムです。原子力発電所について学ぶシンポジウムは、原子力発電の情報、中でも安全、危険について、可能な限り開示し、関心や理解を深め、その上で自由に意見を求めるのが、それを計画した人たちの意図であるべきです。なのに、当事者の都合のよい人たちを集め、さらに発言内容まで指示してしまいました。重要な仕事に携わる人たちに重要な責任があるのは、それが大きな影響を持つことになるからです。なのに、更迭された人に代表される重要な人たちは、重要の意味を理解しませんでした。たぶん、重要な仕事に携わる重要な地位を昇りつめていくうちに、重要の意味が分からなくなってしまいました。重要な仕事に向かい合う人たちに求められるのは、慎重で、かつ謙虚であるということです。重要なものの為だったら「やらせ」でもなんでも手段を選ばず、それ以外は存在を認めない、などということであってはならないのです。
 なのに、重要な仕事に携わる重要な責任のある人たちは、「やらせ」を仕組んでしまいました。重要なものと比べれば、「やらせ」はたいしたことではないと考えたからです。小さなものの中に、小さいながら真実の一つやこつは必ず潜んでいるということを理解しませんでした。
 菅井啓之さんの、米粒と微小貝が貼られているカードには、「この世界は ちいさなものが 支えている」と手書きされています。小さな砂粒より更に小さくても、それは貝の形をしています。微小貝と、一粒一粒の砂がそこにあってはじめて、今帰仁村仲尾次の砂浜で、子どもたちは走ったり、寝そべったりする世界が実現しています。
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