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2012年02月01週
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 福島県二本松市で、有機栽培で米や野菜を育てている菅野正寿(すげのせいじゅ)さんを招き、東電福島の事故の後の農業の現状についての報告を聞くことになりました(1月31日、神戸多聞教会にて)。二本松市渋川でも、基準値を超える780ベクレル(基準値は、1キログラム当たり500ベクレル)の米が見つかっています。菅野さんが米や野菜を栽培している二本松市太田は、そこから約10キロメートルです。渋川で基準値を超える米が見つかり、マスコミなどが押し寄せた時には、菅野さんはそこに居合わせました。まるで追及するように、その農家を取材する様子を目の当たりにした時の憤りを語っていました。
 例えば農家は、東電福島の事故の後、いつもの年のいつものように、米を栽培するという訳には行かなくなりました。福島県は田んぼの土から、5000ベクレルを超える放射性セシウムが検出された場合、米の栽培を禁止することにしました。この場合の“禁止”は、本当はどこか変なのです。セシウムは、明らかに東電福島の事故で大気中・環境に放出され、その結果二本松市渋川でも降り注ぐことになりました。原因のすべてはその事故、そして東京電力にあります。禁止をするなら、当然そこには東京電力の責任者も同席し、禁止ということ及びその後の一切の責任を取ることが明らかにされて初めて、言い得るはずです。なぜなら、米の栽培が禁止になるような、放射能を降り注がせることになった責任のすべては、東電福島の事故と東京電力にあるのは、自明のことです。しかし、実際に基準値を超えた米が見つかったりすると、栽培した農家が“犯人”扱いをされてしまいます。菅野さんは声高ではなく、静かにその現場での憤りのことを報告していました。
 放射能が、森に、田畑に降り注いでしまう時、より自然に近い状態で米や野菜の栽培に取り組む有機栽培農家が、より大きな影響を受けることになります。菅野さんは、有機と土壌そのものの力が強い農地では、放射性物質(セシウム)の農作物への移行が少ないなど、いくつかのことを実践しながら、東電福島の事故の後、有機栽培の可能性に挑んでいます。しかし、森から、用水からの放射性物質の流入を低減することの難しさ、自然との共生が一番の基本である有機栽培の、自然のすべてが放射能で汚染されてしまった現実とその困難さを、報告していました。
 以下、菅野さんに届けたお礼の手紙です。


菅野正寿様

 福島からの報告ありがとうございました。菅野さんたちが目指してこられたこと、報告の後半でお話いただいたことは、実際に生きた働き、活動として共感できることばかりでした。田んぼ、どろんこ田んぼ、茶畑などを、篠山市後川で借りて、ささやかに実践していることの足らなさも、たくさん教えていただくことになりました。ありがとうございました。
 だからこそ、その働き、活動が東電福島の事故で、放射能で、おびやかされている現実は残念です。何よりも自然との共生を大切に、そして生きることを尊重する働き、活動を、これからずっと放射能がおびやかし続けます。それは“自然”ということを、言葉に、口にすることさえおびやかすところが、他の何よりも残念に思っています。
 だからこそ、先日の福島からの二本松からの菅野さんの報告には、大事な意味と、説得力がありました。「3.有機農業が創る、持続可能な新しい時代」は、しかし、現在の菅野さんたちの現場では大きな困難を抱えることになってしまいました。しかし、そこで提案され、既に実践しておられることには、どこの誰にとっても、もし“持続可能”を願うなら普遍的、そして真理であると思えます。
 長い、そして困難な闘いになってしまいましたが、一人の仲間として菅野さんたちと、一緒に歩めたらと願います。
 報告、ありがとうございました。

2012年2月2日
菅澤邦明

(竜・龍は、デザインは小黒三郎さん、ヒノキの間伐材で切ってみました)
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