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小さな手大きな手

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2012年09月03週
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9月7日は、4月末に幼稚園の子どもたちが田植えの様子を見た、篠山市後川の、倉憲治さんの田んぼの稲刈りでした。後川でも、多くの場合、共同で所有する最新式の大型コンバインで刈り取り、(見る見るうちに!)刈り取って袋詰めされたモミは農協に持ち込まれ他の田んぼのモミも一緒になって乾燥からすべて共同作業で、“手数料”が天引きされ、代金が農家の口座に振り込まれまることになっているのだそうです。
 幼稚園の米を作ってもらっている田んぼは、旧式で小型の「使えない訳ではないので!」という、倉憲治さん所有のコンバインで、稲株を2列ずつゆっくり、ゆっくり刈り取ります。ゆっくりとは言え休みなく流れるように刈り取る様子からは、倉憲治さんの小型のコンバインは、頑張り屋の働きものに見えてくるのでした。ということで、2,3本の苗を植える田植えから始まり、数が増え、背丈も伸び、水面も見えなくなるくらい育つ様子を見守ってきた、倉憲治さんの田んぼの正真正銘のその米が、幼稚園には届くことになるのです。
 頑張り屋で働きのものの倉憲治さんとコンバインが、広い2反分の田んぼで、最初のうちは半周するだけで約30キロ(だと思う)2袋分のモミになってコンバインから下ろされます。おろされた約30キロのモミの袋を、田んぼの土手の軽トラックまで運ぶのは倉純子さんの仕事です。ずっしりと重いモミの袋を運びながら、倉純子さんは「男衆は機械仕事だけど、女は大変!」と、小声でつぶやきながら、軽トラックまで運び、荷台に並べていきます。そうです、約30キロ、15袋のモミ入り袋を軽トラックに乗せて乾燥機のある自宅納屋まで運んで下ろしたりするのは、後川では女の仕事なのです。
 そうして2反の田んぼを、コンバインがぐるっとひと回りする毎に“円周”が小さくなって、逆に刈り終わった部分が少しずつ広くなります。
 で、気付いたのが、あかとんぼの様子でした。
 西宮を午前7時30分頃に出発して、バスが後川に着いたのは9時頃でした。「雨が心配です!」と前日の後川からの電話で天候に懸念のあった空は、少し雲が流れたりはするものの晴れていました。倉憲治さんの田んぼでは、西宮から子どもたちがやって来るのを待ちかまえていたように、周囲のどの田んぼよりも多く、あかとんぼが舞っていました。
 ゆっくりと、すーい、すーい、すーいと。その、あかとんぼの様子が、コンバインがひと回りする毎に広くなる、刈り取られた稲株のあたりで、あわただしくなってきたのです。のんびり、すーい、すーい、すーいだったのが、稲株のあたりに集まってきて、目にもとまらない早さで、大量にすいすいすい飛びはじめたのです。最初は、なんのことだか解らなかったのですが、はたと思い出したのが「あかとんぼの たび」(小林清之介ぶん、横内襄え、福音館)で紹介されていた、あかとんぼの“えさ”のことでした。(「あかとんぼの たび」では、次のように描かれています。「アキアカネが、なんびきも すいすいと そらを とびまわっています。ときどき さーっと とんで、ちいさな むしを つかまえます。これが アキアカネの たべものです」)。コンバインで稲が刈り取られ、密集した稲の間にまぎれ込んでいた“ちいさな むし”たちが、大あわてで飛び回りはじめたのをねらってあかとんぼが、低空で集まってきたのです。すーい、すーい、すーいだったのが、すいすいすいに変わったのは、たぶんそんな事情です。
 子どもたちは、倉憲治さんのコンバインが、5,6周した頃に、刈り残した稲株を、一人一株ずつでしたが手刈りをすることになりました。刃の部分がノコギリ状で、全体がゆるやかにカーブしている、稲刈り鎌での手刈りです。一人一人、手を添えてもらって、刈る時の、“ザクッ、ザクッ”という音が指先からからだ全体に伝わる、ちょっぴりでしたが本物の稲刈りの体験になりました。
 手刈りした稲は、大人のひと握り分ふた握りを一組みにして、根元の部分を交差させ、稲わら3〜4本でぐるっと巻いて端っこを稲束に差し込んで一束にします。こうしておくと、稲束を乾燥させる際に、ロープや竹に引っかけ易くなるのです。今では稲刈りの多くは、コンバインを使いますから、稲束を屋外で乾燥させたりしている光景を見かけることはありません。コンバインの場合だと、刈り取ると同時に脱穀までしてしまい、稲わらは細かく切断して田んぼにまき散らします。倉憲治さんによれば、そんなコンバインの作業をしながらも「米は、天日干が、一番おいしいんだ!」とのことでした。
 子どもたちと手刈りした稲は、昨年の倍、約80束を持ち帰って幼稚園の玄関で干しています。今週中には脱穀することになっています。その時の、足踏み脱穀機は西宮北口周辺で、今も米を栽培しているMさんから借りることになっています。脱穀したモミは、すりばちで、すりこぎで突いてモミがらを除けて、“玄米”になり、生かじりをしたりします。2,3本の苗が約30本に増え、1本の稲に百粒を超える豊かな実を結ぶ“米”を子どもたちと体験し、もうすぐ“新米”も味わうことになります。
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