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小さな手大きな手

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2013年03月01週
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 幼稚園の庭の隅に、隅とは言えないくらい大きく、デンと座っていた焼却炉は、1995年の兵庫県南部大地震の後、そこに置かれることになりました。地震で壊れた家屋などは分別されることもなく、すべてがガレキとして処理されることになり、西宮市の場合、甲子園浜の埋立地の下水処理場に隣接する空地に運び込まれ、数か月に渡って野焼きされることになります。西宮市だけでも数百万トンのガレキが昼夜を問わず木材もパイプ、コード類もすべてごちゃまぜにして野焼きされたのです。で、木造の家屋などは、分別すると大半は燃料として使えますから、ガレキが燃料となり、焼却炉を冷却する水がお風呂のお湯にも使えるというすぐれものとして導入されたのが隅の焼却炉でした。ポンプで引き上げられたお湯で、幼稚園のプールがお風呂、温水プールになったり、焼却炉の隣りに設置した“露天風呂”で子どもたちが遊んだりすることもありました。そうこうしているうちに、法改正でこのあたりで焼却する物の制限が厳しくなり、たまに紙類を燃やす程度になり、更に2重構造の内部に水を溜めたままにした結果、鉄板がさびて穴があき、全く使えなくなってしまいました。
 その処分を検討していて、浮上してきたのが、マキを使った窯への改装でした。そのマキが、篠山後川との交流が始まって入手できそうになったのが何よりの理由です。後川は、杉や桧などの人口林は比較的少なく、落葉樹の多い地域であることが解り(ナラ類でマキに最適)、焼却炉を改装したパン窯のマキに不自由しないと思えたからです。そして、2010年末に、焼却炉がマキを使うパン窯に生まれ変わり、ぼちぼちパンを焼く予定にしていました。その時に、パンの酵母として“白神こだま酵母”というすぐれものの天然酵母の情報でさっそくそれを入手してパン焼きが始まります。その頃、米の消費量が少なくなる日本で、米で比較的簡単に焼く“GOPAN”が発売になり、爆発的人気でしたが、それを早目に入手することができ、米パンを食べる体制が着々と進んでいました。ところが、2011年3月11日、東北の大地震・大津波、そして東電福島の事故で、電気はなるべく使わない!ということになり、最新だった“GOPAN”はずっと今も休職中です。マキ窯の方は、2011年3月11日の後しばらくして、焼いたパンを東北の人たちに届けようということになり、更にその為の人材もそろって、月4回のマキ窯パン焼きが始まりました。仙台を拠点に、東北支援最前線で働く庄司さんを中心に、たくさんの人たちに、マキ窯パンは届けられることになりました。月4回だったマキ窯パンは、2012年4月からは月2回になりましたが、2013年2月21日の分までで、5,256個を数えました(内1,000個は2011年6月の東電福島で事故処理にあたる、作業員の皆さんに届けた分)。
 マキ窯パンは、仙台の仮設住宅や石巻立町復興ふれあい商店街の田村さん、会津の片岡さん、三春町の武藤さん、福島市の小林さんなどに届けています。福島市の小林さんの子どもたちの施設は、2012年12月からは「アゴラ学童クラブ」として学童の子どもたちが集まっていて、パンを食べた子どもたちの便りが届いています。以下、添えられていたアゴラのスタッフの木幡さんのお便りの一部です。「児童たちは、来所してすぐ手洗い、うがいをしてから、(この場合の手洗い、うがいは、福島の場合は放射能を洗い流すことを意識して)机に向かい、自主勉強や宿題をしてから、おやつになります。ホッとして、楽しいおやつの時間は児童たちにとって、身体と心の栄養になっております。そんな児童たちに、いつも沢山のパンを送っていただき感謝の気持ちでいっぱいです」。
 マキ窯パンは、東北に届けていますが、このあたりの人たちにも試食をしていただくこともあります。先日「放射能から子どもを守る家プロジェクト」のことで働きを一緒にすることになった、宝塚市“こむの家”の松藤さんから、試食用に届けたマキ窯パンのことでお便りをいただきました。「こんにちは。今日はお願いのメールです。先日いただいた窯焼きのパンを分けたうちの職員の1人が、自宅でターミナルケアを受けているご主人に持って帰り、食べられるか試したところ、美味しく、大変喜んで召し上がられたそうです。食道がんの手術後再発、だんだん食事が難しくなり、あらゆる食事を試したが難しく、胃ろうとご飯などわずかに口にできるもので命をつないでいるところに、美味しく食べられるパンがあったのは奇跡のようなことと感動していました。そこでお願いなのですが、可能な範囲でそのご主人のためにお分けいただければありがたく存じます(以下略)」。他にも、公同幼稚園の子どもたちが楽しむ絵本などのことでお世話になっている正置さんも、どんな食事ものどを通らないくらい体が弱ってしまった時があって、マキ窯パンをお届けしたところ、「あのパンだけがのどを通ったんですよ」と喜んでおられました。“あのパン”“奇跡”は国産小麦と白神こだま酵母であるところに負うところは多いのでしょうが、何よりもパン作りに心を込めて参加する人たちの“手作り”の力であるように思っています。
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