2013年2月27日
日本基督教団兵庫教区
諸教会/伝道所、関係諸団体の皆様
日本基督教団兵庫教区
総会議長 小林 聖
主のみ名を讃美いたします。
15000人を超える方々のいのちを奪い、今も2000人を超える方々が行方不明のままとなっている東北地方太平洋沖大地震・大津波、そして地震によって生じた東京電力福島第一原子力発電所事故から間もなく2年の時を迎えます。あの震災によって大切な方を奪われ、生活が破壊された被災者お一人おひとりの癒されえぬ痛みや悲しみを思う時、本当に心が痛みます。
「被災教区の震災5年目の宣教にあたっての告白」にあるように、「被災が一様でなく極めて多様で、それぞれに固有の生活体験である」事は間違いのない事実ですが、それでもやはり18年前の兵庫における私たちの被災の経験とそこにある痛みや悲しみと重ねあわさずにはおれません。そして、その重なり合う痛みや悲しみが、私たちが東北地方太平洋沖大地震・大津波による被災者支援の働きへと遣わされる源でもありました。今なお復興とは程遠い現実の中におられる被災者の方々(それは、私たちの社会が被災者お一人おひとりをそのままにし続けているという事でもあります)の悲しみに自らの悲しみを重ねつつ、「隣人への関心、関係の豊かさを生きる」ために今年も3月11日を覚えて共に祈り、そこから更なる支援の働きに遣わされてまいりたいと願っています。
皆様の教会/伝道所、各地区や各現場におかれましても3月11日を覚えて祈る時をご計画の事と思いますが、どうぞ兵庫教区主催の「2011年3月11日・東日本大地震・津波・原発事故被災地・被災者を覚える礼拝」へもご参集いただき、共に祈りをあわせていただきたくお願い申し上げます。なお、被災された奥羽・東北・関東の三教区におかれましても、それぞれに2年の時を覚えて礼拝が守られますが、兵庫教区からも常置委員を中心にそれぞれの教区をお訪ねし礼拝を共に守らせていただく事にしています。
最後になりましたが、皆様の上に主の豊かな祝福を、そして被災地にある方々お一人お一人の上に主の慰めと支えをお祈りいたします。
2011年3月11日の東北地方太平洋沖大地震大津波、東京電力福島第一原子力発電所事故から一年の兵庫教区宣言
1.東北の被災地、被災者に直接届く支援に幅広い 人たちのつながりで力を注いできた兵庫教区及び 被災者生活支援・長田センターは、これからもそ のつながりを尊重しつつ、支援の働きを継続する。
2.17年前の兵庫県南部大地震から5年、兵庫教 区は「被災教区の震災5年目の宣教にあたっての 告白」で、被災の後の歩みで「地域の再生なくし ては、教会の復興はあり得ない」を宣教の指針と してきた。2011年3月11日の東北の大地 震・大津波の後の被災地、被災者の支援において も、兵庫教区はその告白を基本にしてきた。東北 の被災地、被災者の支援にあたって「被災教区の 震災5年目の宣教にあたっての告白」を指針とし てきた兵庫教区は、これからの支援にあたっても 「地域の再生なくしては、教会の復興はあり得な い」を支援の基本とする。
3.2011年3月11日の東北の大地震、大津波 の後を生きる人たちの生活すべてを、東京電力福 島第一電子力発電所の事故が何よりも難しくして いる。兵庫教区は、その事故においても、被災地、 被災者に直接届く支援に力を注いできた。これか らも、放射能で生活のすべてを奪われ、脅かされ 続ける人たちに直接届く支援に力を注ぐ。
2012年5月21日
第66回/「合同」後43回日本基督教団
兵庫教区定期総会
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