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2013年03月04週
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 キリスト教の世界を2分する、ローマカトリック教会の“聖職”の最高位の法王(または教皇)の“退位”が話題になって、更に後継の法王を選ぶことも話題になっていて、選ばれた法王が自らフランシスコ1世を名乗ることになりました。フランシスコ(またはフランチェスコ)はいくつかの理由で身近な名前です。働き、“清貧”の“アッシジのフランシスコ”で知られ、キリスト教世界以外でも知られる人物がフランシスコです。ローマ法王がそのフランシスコを名乗ること、それが“1世”であることが少なからず“?!”なのです。
 世界に、信徒教が10億人を超えるカトリック教界のトップは清貧のアッシジのフランシスコとは、元来相入れません。日本語の“法王”という名称はそのまま、ローマカトリック教会と巨大宗教団体の宗教的権威の象徴であり、そこにはローマカトリック教会の教会財産のすべても集中することになっています。法王である限り、清貧ではあり得ないのです。にもかかわらず新しく選ばれた法王は、法王であることと矛盾する清貧の聖人の名前フランシスコをあえて名乗りました。しかも“1世”です。この度で266代目の法王の中で、誰一人として名乗ることのなかった、フランシスコです。フランシスコ、いわゆる“アッシジのフランシスコ”はローマカトリック教会の有名な“聖人”の1人です。ローマカトリック教会の“聖人”は病気治癒など、超自然的な力を発揮する、いわゆる奇跡的な力が認知されたりするらしいのですが、フランシスコの場合の“聖人”の認知は、奇跡的な力も少なからず評価されますが、自然の生きものである小鳥たちと会話ができたということで、聖人になりました。フランシスコなど、聖人伝の書である、「黄金伝説」によれば、以下のような人物です。(「黄金伝説」ヤコブス・デ・ウォラギネ、前田敬作、山中知子訳、人文書院)。「あるとき、聖フランキスク(フランシスコ)は、たくさんの小鳥の群れに出会った彼は、まるで分別のある人間にむかってするように、小鳥たちに挨拶して、こう言った。『羽のあるわたしの兄弟たちよ、こころから造物主をたたえなさい。主は、おまえたちには羽毛と飛ぶための翼、それに澄みわたった大空をさずけられ、おまえたちがなにもしなくても生きていけるようにしてくださっているのだから』。すると、小鳥たちは、首をのばし、翼をはばたかせ、くちばしをあけて、一心に聖人を見つめた。聖人は、彼らの中を通りぬけていった。服が小鳥にさわったが、1羽もその場を動かなかった。そして、聖人がうごいてよろしいと言うと、いっせいに飛びたっていった」。フランシスコの特技は、小鳥と話せることだったのです。それが評価されて、フランシスコはローマカトリック教会の聖人の1人になりました。
 そんな、名の通った聖人であったにもかかわらず、ローマ・カトリック教会の265人の法王の名前がフランシスコになることはありませんでした。266人目で初めて、「フランシスコ1世」なのです。
そのフランシスコにも1世にも「?!」であったナゾが、だんだん解けてきています。
その法王名フランシスコ1世は法王自身による命名です。「5回目の投票。115票のうち90票以上が集まった。隣席のブラジルのフンメス枢機卿と抱きあった。『貧しい人々を忘れないように』。そう声をかけられ、貧者救済に尽くした聖フランシスコの名を法王名にしようと決めたという」(3月20日、朝日新聞)。「教皇フランシスコのメディア関係者へのあいさつ」(3月16日、カトリック中央協議会)で法王自身によってその経緯が語られています。「教皇選挙の際、わたしの隣にはサンパウロ名誉大司教…クラウディオ・フンメス枢機卿がおられました。彼は本当に親友です。…得票数が3分の2になると、恒例の拍手が起こりました。教皇が選出されたからです。フンメス枢機卿はわたしを抱擁しながら、こういいました。『貧しい人々のことを忘れないでください』。貧しい人々。貧しい人々。このことばがわたしの中に入ってきました。この後すぐに、貧しい人々との関連で、わたしはアッシジのフランチェスコのことを考えました。…戦争のことを考えました。フランチェスコは平和の人です。こうしてアッシジのフランチェスコという名前がわたしの心の中に入ってきました。フランチェスコはわたしにとって貧しさの人、平和の人です。被造物を愛し、守った人です」。3月19日の就任ミサ説教では「『貧しき者、弱き者、重んじられてない者を守るために、腕を開く。飢える者、渇く者、土地になじめぬ者、守られぬ者、病める者、獄にある者を守る』と誓った」とされています。(3月20日、朝日新聞)。同じ、就任ミサ説教では、「被造物の守護者となってください。自然に刻まれた神の計画の守護者となってください」と呼びかけています。法王である時、自ら命名した、アッシジのフランチェスコの意味するところを、このミサの説教は、明確にとらえかつ表しているように思えます。
 「動物とともにコミュニティをつくり、隣人として暮らす…、アッシジのフランチェスコはそう主張しただけで、変人で聖人だということになった」(「いまファンタジーにできること」ル・グウイン)。そのアッシジのフランチェスコを、法王である自分の名前“フランシスコ1世”に使い、ローマ・カトリック教会の新しい法王になるのです。
 そうだとしたら、この新しい法王、フランシスコ1世は、被造物、自然のいっさいである「他者」に目を向け、心を開く人であると言えます。
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