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小さな手大きな手

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2013年07月02週
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 2011年3月11日の東京電力福島第一原子力発電所の事故で緊急避難した人たちの町や村は、警戒区域、計画的避難区域(別に特定非難勧奨地点)に分類されました。更に、これらの区域は、放射能を除染して住民を帰還させる方針のもと、3つの区域に再編されることになります。
1.帰還困難区域
50ミリシーベルト超で5年経過後も20ミリシーベルトを下回らない区域
2.居住制限区域
20ミリシーベルト超~50ミリシーベルト以下の区域
3.避難指示解除準備区域
20ミリシーベルト以下の区域
 放射能を除染して、元の町や村に戻る方針は「福島復興再生協議会」で、避難した町や村の人たちも加わって、協議がされてきました。その協議会で、東電福島の事故とその後について、国はもちろん、他の町や村の人たちと理解において根本的に違う発言を繰り返してきたのが井戸川克隆双葉町長です。平成24年4月22日の第5回福島再生協議会での井戸川克隆双葉町長の発言を要約すると以下のようになります。
1.除染、除染ということが、私は除染というのは最初から反対でした。自然界は除去以外に解決の方法はないと言い切っております。
2.肉体の除染はいつやるのか。肉体の除染を先置いて福島県の復興・再生はあり得ません。
3.中間貯蔵施設の話しもたびたび出ますが、私としては双葉町として引き受けなければならない理由か立証を求めていきたいと思っております。
4.私どもの立場というのが避難民なのか何なのかということがまだわかっておりませんが、支援措置ということで、やはりどこでも支援、支援と言われているのですが、我々が自己責任の中で、不注意の中で起こした、あるいは自然災害のそちらの方で起こしたものであれば、支援という言葉は私は納得するのですが、今回ははっきりとした事故原因があるわけですので、我々に対しては支援ではないのではないかと、そんなふうに考えております。だから、支援されるということでありますので、この支援の国語的な意味、いわゆる法律用語として、この支援が妥当かどうか、検討させていただきたいと思います。
5.災害対策本部の在り方についてですが(中略)、何をどのような協議をされて、災害対策をされているのかということで、そろそろ見直していただいて、災害対策ですので、被災者もその一員としてメンバーに入れていただいて、協議の推移をみさせていただく、あるいは時々は話を出させていただくことも望みだ、そんなふうに思っております。
6.東京電力の人事でありますが(中略)、私も今、本当に事故を反省して、我々に対して申し訳ないという姿勢は感じられておりません。
1~5のどの発言も、素朴と言うか素直というか、その一つ一つで的を外してはいないし、痛いところを突いています。 
 放射能の毒を降り注がせてしまった責任を取るとすれば、除去することでしか責任を取ることにならないはずです。しかし、降り注いだ放射能は除去できません。除去もしないし、除去の責任もとらないで、除染ということでの責任のすりかえを、井戸川克隆双葉町長は指摘しています。
 求めている「肉体の除染」は、言ってみれば無理難題ですが、理不尽にも放射能の毒で体を汚された人たちに対する、加害者として当然の責任であるはずです。
 中間貯蔵施設9つ(当初12)のうち2つが双葉町である理由は、そこに原子力発電所が立地し、そこが高濃度の放射能の毒で汚されてしまっている、そこはほぼ人間の住めない町になっているからです。しかし、その途方もない責任を回避する為、決して本当の理由が口にされることはありません。
 東電福島の事故で、町や村が住めなくなった時、もしそれが「避難」であれば、戻れるはずです。しかし、長い期間にわたって戻ることが難しい場合、それは避難ではなく、移住であり、町や村まるごとの移住が保証されなくてはならないはずです。
 災害の被災者対策・対象になってしまう時、すべてにおいて支援する側の都合で決められてしまいます。もちろん、被災者の立場の大半は切り捨てられるのが、過去にも災害の現場の現実でした。
 東電福島の事故で、事故直後から現在に至るまで東電は、当然あるべき加害者としての責任意識を欠いたままです。
 放射線量による区域再編で、長い期間、元の町や村に戻れないことで提案されてきたのが、「仮の町」です。仮の町は災害復興公営住宅などで間に合わせる「分散型」が主流になっていますが、井戸川克隆双葉町長は、町そのものである仮の町を訴えてきました。「双葉町の井戸川克隆町長は『学校も病院もあって、子どももお年よりも一緒に住む。そうでないと町にはならない』と訴える」(2012年9月12日、朝日新聞)。
 井戸川克隆双葉町長が求め続けてきたのは、事故の責任は東電にあることと、その責任による事故前の生活の保障です。「井戸川町長は長浜博行氏(環境相兼原発事故担当相)に対し、11項目について要望した。要望内容は、町民が1ヶ所で生活する為の環境整備、事故の責任者による中間貯蔵施設の設置、原発事故の完全収束、被ばくさせられた肉体の除染、すべての損害の賠償…」(2012年10月19日、福島民報)。
 2012年10月22日、池袋オレンジギャラリーでの、井戸川克隆双葉町長の発言から。「人間が(特に子どもたちが)被曝していく。除染には効果がなく、永遠に終わらない。永遠に終わらないということは永遠に続く仕事が存在し、それによって儲ける人たちにとっては永遠の宝の山となる。人間が20ミリシーベルトの地に住むなどということはありえない。町というものは、老若男女が集い、家系を継承させて共にその文化の歴史を作っていくもの」。
 以上のような発言を繰り返してきた井戸川克隆双葉町長は、町議会から不信任され、2012年1月23日、「双葉町は永遠」という言葉を残して辞任しました。
 井戸川克隆前双葉町長は、「双葉町は永遠」で語った変わらない“信条”をあげ、参院比例代表候補になっています。
・詭弁を言わない
・信義と信用を大切にする
・代弁者としての姿勢を正す
・子どもたちを放射能から守る
・家系の継承を守る
・託される方への使命を果たす
 そして、更に、井戸川克隆前双葉町長が語り続けてきたこと、「私は地獄を見続けています。これ以上被曝者を増やしてはなりません」。
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