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2013年07月03週
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100冊の絵本④
7月16日の「たのしい教会の火曜日」の読書会で読んだ「子どもが孤独でいる時間」(エリーズ・ボールディング著、松岡亨子訳、こぐま社)の最後に、著者の「親たちのための祈り」が紹介されています。その一節が「幼い者たちを、生きとし生けるものの真の源に導くことができるよう助けてください」です。祈られている「生きとし生けるもの…」は、「ぶんこだより、2013年7月、No.4」の「100冊の絵本④、今月の10冊」で紹介する、“生きものたち”のことも含まれると考えられます。そこで描かれ写されている「生きとし生けるもの」たちから、子どもたちが学ぶのは、意味のあるそして重要なものが私たち以外にもいることのはずです。「生きとして生きるものたちと共生する世界に生きていること、大切な『他者』であることです」。
今月の10冊
「野鳥の図鑑/にわやこうえんの鳥からうみの鳥まで」(薮内正幸、福音館)。野鳥がそこにいるということは、そこで“えもの”が見つかるからです。野鳥と“えもの”、
“えもの”をわかちあう野鳥、“えもの”をねらう野鳥の飛翔など、まさしく生きた野鳥と出会う図鑑です。
「野生動物ウォッチング」(田中豊美さく、福音館)。野生の動物は、その野生の動物の世界へ分け入らなければ解ることができません。もし分け入った時、直接出会うことがなくても、いっぱいの痕跡が見つかります。人間と、そんなに遠くない場所で、生きて生活しているものたちがいっぱいいるのです。
「昆虫記」(今森光彦、福音館)。いろんな顔、いろんな色、いろんな目、いろんな口、いろんな羽根、でもその一つ一つが調和がとれて美しい昆虫たち。少しグロテスクに見えても、一つ一つが完成している様子に、子どもたちは昆虫が大好きになります。
「海中記」(小林安雄、福音館)。恐らく、海の世界くらい、生きものたちが多様に存在している世界はないはずです。時には不思議であったり、驚きであったりしたとしても、生きものたちの奇跡の世界なのです。
「星座を見つけよう」(H・A・レイ、福音館)。子どもたちとこの本を手に、星の見える夜の世界を一歩踏み出してください。そして、何よりもまず、北斗七星を見つけてください。北斗七星のひしゃくの先端をつないだ先に目を移す時に見えるのが北極星です。その北斗七星と北極星を起点として、「星座を見つけよう」で星を行ったり来たりすれば、星座がうんと身近になります。
「雑草のくらし あき地の5年間」(甲斐信枝、福音館)。雑草にくらしがあること、そのくらしは他のすべての生きものがそうであるように、大地と雨と季節の移り変わりの中で、生き生きと生命の営みを繰り広げています。何よりの発見は、そのすべてが同じではないことです。
「はるにれ」(姉崎一馬、福音館)。はるにれは語りません。しかし語らないはるにれは、語らないことによって、四季の到来と、時には耐え、時にはのびやかに、時には歌っている、まちがいなく生きものであることに気付かせてくれます。
「からすたろう」(やしまたろう、偕成社)。今や町で、からすは嫌われものです。人間が汚した町を荒らす害鳥として。しかし、「からすたろう」のからすは、その分を守って、人間の社会と共存していました。人間に、生きものたちと共存した世界を思い出させてくれる、からすたちです。
「かわせみのマルタン」(リダ文、ロジャコフスキー絵、童話館)。このあたりで、かわせみが飛んでいて、残念ながら事故で亡くなって、残念でしたから残すことになったかわせみが、アートガレーヂにいます。「かわせみのマルタン」は、人間が忘れそうになっている、情・愛も語られています。
「アンディとらいおん」(ドーハティ、福音館)。らいおんは、百獣の王と言われる強い生きものです。しかし、全くすべてにおいて強いという訳ではありません。ちいちゃなトゲ一本に勝てない時もあります。弱くもあるのです。強いと弱いは、生きものすべてに共通します。もちろん、人間も。
 8月、子どもたちと戦争について考える絵本などを少し紹介します。
「娘に語るお父さんの戦記」(水木しげる、河出書房)。大阪文化館(天保山・海遊館となり)で6月29日~9月1日まで開催されている、「水木しげるの妖怪楽園」の、妖怪を描く水木しげるさんには、戦争体験のことが少なからず影響していると言われます。戦争とその現実は、決してナンセンスでもこっけいでもありませんが、日本の戦争はナンセンスでこっけいな現実そのものであったことを、マンガをまじえて娘に語る戦記です。
「おきなわ 島のこえ/ヌチドゥ タカラ」「ひろしまのピカ」(丸木俊、丸木位里、小峰書店)。戦争が壊してしまうのは、人間の生活するすべて例外なく及び、止まるところを知らず残酷であることを、渾身を込めて絵の力で描きました。たとえ戦争から守れなくても、お母さんは子どもたちを守ろうとします。そうして、守ろうとする力さえむなしくするのが戦争です。
 戦争への一歩、「国防軍」などという言説を決して許してはならないのです。 height=1
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