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2013年08月03週
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あかりちゃん、めいちゃんに
2013年8月7日〜11日
おじいちゃんたちの沖縄・今帰仁

 おじいちゃん達は、8月7日〜11日まで沖縄島北部の今帰仁村(なきじんそん)キャンプ場で過ごしました。7日午前10時頃に沖縄に着き、丸木俊・依里の「沖縄戦の図」が展示してある佐喜眞(さきま)美術館などを回って、キャンプ場には午後5時ごろに到着しました。大急ぎでテントを張り、キャンプ場裏の砂浜からの、西の空、東シナ海に太陽が沈んでいく様子は、見あきることがありませんでした。白い砂浜では、沈んでいく太陽の光に、シーグラスがとってもきれいに輝いていました。大きいヤドカリや小さいヤドカリが、おじいちゃん達が近づくと、ぴたっと止まり、大急ぎで貝がらの中に閉じこもってしまいます。じっと待っていると、足先を少し出し様子をうかがいながら歩き始める様子は、とてもかわいいのです。
 今帰仁の海の干潮は、8月初旬は午後2時頃です。干潮を待って、キャンプに参加した子どもたち(小学校5年以上)と、珊瑚礁を歩いて、シュノーケルで遊べそうな潮だまり(干潮にできた池)をさがします。海に向かって海水が流れ出ている子どもたちの膝や腰くらいの深さの潮だまりで、シュノーケルでもぐると、残っているたくさんの熱帯魚がすぐそこの手が届くところで泳いでいます。じっと待っていると、ちょこっと差し出した指先に口を近づけたりします。指を動かすと、さっと逃げて行ってしまうのですが。青や黄色、黒や赤など、小さいけれども小さいヒレを巧みに使って、どんな方向転換も見事にやってのける熱帯魚たちです。
 じっと待っていれば、差し出した指先にまで口を近づけて泳ぎ、ちょっとでも動かすと、さっと方向転換する、小さいけれども敏捷な熱帯魚たちに感心してしまいます。
 潮が引いた珊瑚礁の、ひたひたと潮の寄せる境界線あたりを歩くと、ひと握りから親指の先くらいのカニがいっぱい見つかります。近づくと(動くものに気付くと)、一瞬のうちにカニたちは珊瑚礁の穴にもぐり込んでしまいます。その素早いことと言ったら、見事な隠れっぷりに脱帽です。
 沖縄の海の潮の引いてしまった状態が1時間くらい続くと、今度は潮が戻ってきます。潮だまりからの海への流れが止まり、今度は海から潮だまりへの潮の流れに変わるのです。最初は、ゆっくり、ひたひただったのが、とうとうと流れ込むようになると、潮だまりでのシュノーケルの遊びは終わりになります。その海から流れ込む、とうとうとした流れの中に、潮だまりにいた小さな熱帯魚よりはるかに大きな魚たちがものすごいスピードで泳ぎ回るようになります。すごいスピードのはるかに大きい魚たちの登場に、小さな熱帯魚たちは逃げ回っています。ひとたまりもなく食べられてしまうからです。
 そんな時に、最近読んだ「ジャングル・ブック」の、「ジャングルの掟」のことを思い出していました。ああ、海の生き物たちもまた、「海の掟」を生きているのだなぁと。「ジャングル・ブック」のジャングルの掟はこうでした。ジャングルの掟で狩りをする、狩りが許されるのは生きるための空腹を満たす時です。ただ、殺すためだけの狩りはジャングルの掟に反します。仲間と認められたものを殺すのも、ジャングルの掟では許されません。小さいもの弱いものを殺すのは、食べるため、生き延びる時だけ許されるし、当然、小さいもの弱いものたちは、あらん限りの力で逃げ延びようとします。その力が及ばなかった時、小さいもの弱いものたちの死は、どんなに血なまぐさかったとしても、生きものたちの尊厳が失われることはありません。
 たぶん、おじいちゃん達がシュノーケルでのぞいたりした、海の生きものたちの、海の掟も同じだろうことを、小さな生きものたちを見つめて、思わさせられました。潮が引いた後の、潮だまりに残った小さな熱帯魚たちは、その小さな世界でのんびり平和に泳いでいました。しかし、おじいちゃん達が近づくのに気付いた瞬間、警戒心のすべてをとんがらせて、泳ぎ方まで変わってしまうのです。気付くこと、泳ぎ方まで変ってしまうことなど、それが小さな生きものたちが生き延びるための武器であり知恵なのだと思いました。
 カニたちは、潮の引いた水際の穴から、警戒を怠らず“こっそり”のぞいて、全く安心であることを確認してから、そろりと這い出してきます。珊瑚礁にこびりついていた海ごけをはさみでむさぼるように口に運びつつも、ほんの少しの動きでも、さっと元の穴に逃げ戻ります。並みの警戒心ではないのです。食べることは生き延びることです。その一つ一つが決して生やさしくはないこと、カニたちにとって、海の掟の現実は厳しいのです。そして、ほんの少し離れた珊瑚礁の穴では、同じカニの仲間が海の掟を生きています。
 海の生きものたちの海の掟は、生き延びる時にだけの狩りです。仲間とは争わないのも海の生きものたちの海の掟です。沖縄の今帰仁の海で、おじいちゃん達は、ほんの少し、そんな海の生きものたちのことを見つめて過ごしたように思っています。
 今年の沖縄の今帰仁の海でも、微小貝が見つかりました。おじいちゃんは、眼鏡で頑張ってみましたが、見つかったのは13個です。子どもたちやスタッフが見つけた合計は100個以上です。
 いつか、沖縄の今帰仁の海で、あかりちゃんや、めいちゃんと、海の掟を生きる海の生きものたち、微小貝を見つけたりする時間を過ごせたらとおじいちゃんは思っています。
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