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小さな手大きな手

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2013年09月03週
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 天候の不順で、少し遅れていた後川での稲刈りは11日に終えることができました。子どもたちが、一束ずつ(約6株)刈り取った稲が、幼稚園の庭で天日干しカーテンになっています。都合で13日に脱穀を済ませ、来週には幼稚園の梅干しのおにぎりのおやつになる予定です。
 篠山市後川に出掛け、日本の田んぼの米作りの現状などのことが解るようになりました。谷合いの集落の後川でも、他の日本の田んぼのほぼすべてがそうであるように、ほぼすべての田んぼが四角形(長方形)に整備されています。長い稲作の歴史で集落ごとに土地の所有者が入り乱れて点在していた田んぼが、機械化を見越し国の補助で整備されることになった“圃場整備・事業”の結果です。所有者が入り乱れて点在していた田んぼを、一旦集約して、四角の田んぼにして戻すのは、それぞれの集落にとって、大変な大事業であるのは間違いありませんでした。ですから、四角の田んぼが広がるどこかに圃場整備を記念する立派な石碑を見かけることがあります。後川でも猪名川から峠を越えて後川に入ってすぐの右に、巨大な“圃場整備・記念”の石碑が建立されています。
 圃場整備によって、田んぼの米作りは大きく変わりました。
①耕運機はもちろん、田植機、刈取機(コンバイン)の導入による完全な機械化。
②機械化にともなう米作りの一部協業化(機械を共有する農業組合の設立)。
③日本の田んぼ(水田)の生命線である水の管理の為の用水路の整備。
 これらの結果、生産された米は農家単位ではなく、農業組合単位の共有・分配となるなど、大きく変わることになりました。機械の導入と水路の整備によって、何より変わったのは、刈り取り前に田んぼから水を抜いてしまい、さらに冬の間も水を抜いたままにしておくのが普通になったことです。水は、地域毎に水路で管理しますから、一部だけ水を溜めるということも難しくなり、その結果、多くの日本の田んぼでは水性生物(動植物)が育つ条件が失われてしまいました。また、機械の進化で田植機には、肥料・農薬を同時に散布する機能も備わり、協業化する場合、肥料・農薬の使用も自由に選択するのが難しくなっています。自分流の米作りは、かなり難しくなっているのです。
 そんな訳で子どもたちと後川に出掛け、田んぼ・稲作・米作りに挑戦してみたい願いは実現のハードルが高いのが解ってきました。それでもの願いで紹介されたのが、倉憲治さんと田んぼです。何よりだったのは、子どもたちが川遊びする羽束川の土手沿いの田んぼだったこと、そして何も決まっていなかったのに、倉憲治さんは「川で遊ぶんだったらヘビ・マムシが心配だから!」と、川の土手の草をきれいに刈り取ってくださっていました。そんなこともあって、そして自治会長の小倉久輝さんの紹介で、その羽束川沿いの、倉憲治さんの田んぼの米は、西宮公同幼稚園の米として作ってもらうことになりました。
 倉憲治さんのその田んぼも、地域の中の田んぼの一つですから、肥料・農薬の使用は自分流という訳にはいきませんが、少なめの使用をこころがけています。そして今は珍しい2条刈りのコンバインで、ゆっくりゆっくり刈り取ります。9月10日には、そんなゆっくりのコンバインが刈り取って行くのを眺めながら、“稲刈り鎌”(なんでもそろっている西宮公同幼稚園の、持ち手から刃がゆるくカーブしていて、刃先がギザギザのノコギリ状の鎌)で子どもたちも稲刈りの体験をしました。稲刈り鎌と呼ばれるこの鎌がすごいのは、たったそれだけの仕掛けで、握った一株を完璧に一気に“ザクッ”と切ってしまうすぐれものです。ザクッと切り取った3株にもう3株分を心もち交差させ、昨年脱穀した後のワラ3~4本でくるくるっと巻いて束ねます。こうしておくと、持ち帰って天日干しにするのに、ロープや竹にかけやすいのです。
 刈り取って4日目、少し早いのですが13日(金)にさっそく脱穀することになりました。3人娘が西宮公同幼稚園卒園という両度町の松本さんのその3人娘のおじいちゃんは、西宮北口周辺で田んぼ・稲作をしていて、そのおじいちゃんの足踏みの脱穀機を借りてきての脱穀です。足で踏んで、とげとげのローラーを反対方向に回すのは少しコツがいりますが、回ったローラーに、稲束を近付けると、ザアザアとモミが引きちぎられて飛び散る様子に、子どもたちは目をまるくします。
 そして子どもたちは、倉順子さんが「天日干しは、おいしいんですよ」とおっしゃる、天日干しのおにぎりを、来週には試食することになっています。そして、来週には、倉憲治さんの田んぼで作ってもらっている、幼稚園の田んぼの2013年の新米を、希望される方には食べていただくことになります。きれいな水と空気で育った後川の米は、前川先生(元後川小学校校長、現篠山市教育長)によれば篠山で1,2を争う人気のおいしい米だそうです。

 篠山市後川の澄んだ空気と水、寒暖の差、そして子どもたちが見守った、2013年度の新米をお届けします。

2013年度新米(篠山市後川、倉憲治さんのお米)
白米 5キログラム 1,900円
玄米 5キログラム 1,650円
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