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2013年12月01週
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福島原発告訴、検察審査会(以下検審)第2次申立て及び申立報告会に参加して
                                  
 福島原発告訴団は、2013年9月9日の不起訴処分を受け、10月16日に東京検察審査会(以下検審)に申し立てをしました。
 以下11月22日の第2次申立て及び申立報告会に参加しての報告です。
  
1.大きな事件であるにもかかわらず、その意味での責任者の責任が問われないことを受け、検察に申し立てた「JAL墜落事故」「JR福知山線脱線事故」の関係者からの報告。

2.不起訴処分と検審への申し立てについて弁護団からの報告。
①不起訴処分と決定について
 東電福島の事故は、告訴前も後も事故の大きさ、被害にもかかわらず“事件”として扱われることはなかった。更に、福島地検・被害論、東京地検・加害論で捜査していたにもかかわらず、決定当日に東京地検に移送・一本化して発表された。その結果、もし、検審申し立てる場合の審査員は、現場から遠い東京都民から選任されることになる。
②明らかな事故の明らかな犯罪が裁かれないことで始まる検審と、それ自体が長い道程になるが、普通の人から選ばれる審査員に届く事故理解を共有し合う意味で、この始まりはすべての人たちに問いかけでもある。
③検審が告訴の時の33人から、直接当時の直接の関係者に限定したのは、委員が「一般市民から選ばれる」という限界を考慮した決断。この事故の本当の意味で責任者(被告人33人)を大幅に外すのはとても残念であるが、検審で争う場合の現実的な判断としてそうなった。もっともっとまだまだ続く大変な闘いであっても、やって行く覚悟であるので、了解していただいて一緒に歩んでほしい。
④汚染水放出での、東電を公害罪で福島県警に訴えた刑事告発は、10月11日に受理、告発人は5000人を超える人たちが参加している。12月18日には、第2次告発の委任状を福島県警に提出予定。

3.告発人、申立人からの報告
    庄司郁子さん(三春町)
    浅田正文さん(田村市)
    菅野經芳さん(川俣町)
 福島の自然の中で、自然の生活を選んでいた浅田さんは、そのすべてが奪われてしまった。菅野さんは、帰れなくなった家、帰れなくなった土地にかけられる、町からの税金の理不尽を報告。

4.福島原発告訴団、申立人武藤類子代表の、短い挨拶の「…現時点で5732人が名を連ねて下さいました」という報告、そしてはにかみを隠さない短い挨拶の「…つないだ手を離さずに、頑張っていきましょう」が、告訴・申し立ての難しい闘いの希望をつないで行くように思えました。

東電福島告訴・告発の東京検察審査会への申し立て
 「東京電力株式会社福島第一原子力発電所の炉心溶解事件につき、勝俣恒久ら33名と東京電力株式会社を業務上過失致死などで告訴・告発した件で、東京地方検察庁が、同人らを不起訴処分に処した件に関し、10月16日東京検察審査会に審査の申立をした」

汚染水告発
 「東京電力が、人の健康に有害な放射性物質を大量に含んだ汚染水を貯蔵するために設置した応急仮設タンクからの汚染水漏洩を防ぐために、早期に通常の強度と安全性を備えるタンクと切り替えるなどのことをしなかった、その注意義務をことごとく怠った結果、平成25年(2013年)7月までに、タンクに損傷を引き起こし、汚染水のタンクから約300トンの汚染水の漏洩に引き続いて海洋環境への漏洩を引き起こしたことに対する、公害罪2条による告訴・告発」
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