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2014年04月03週
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 この「ご報告」は、2014年4月12日、阪急西宮北口駅北西のにしきた駅前公園で開催された。「2014年にしきた・ゆっくり祭り」(同時開催、復元された時計塔除幕式)で、参加された方々に配布した文書です。当日出席した西宮市の代表(市長)には、時計塔復元費用は出費(年度途中にもかかわらず330万円を工面して出費!)できても、「街づくり協議会の働きに財政支援をしていただけないのは残念です」と苦言を呈することになりました。
ご報告
 この度の、2014年にしきた・ゆっくり祭りの開催、そして「涼宮ハルヒの憂鬱」に登場するにしきた公園時計塔の復活と、その除幕に当たり、にしきた公園整備について、及び取り組んできたにしきた街づくり協議会についてのご報告をさせていただきます。
 すべては、西北を流れる川、津門川の川掃除から始まりました。 
 1995年の兵庫県南部大地震の時、流域下水道が徐々に進み、以前は汚れ切っていた津門川の水質が改善され、生活の為に利用されたりしました。しかし、ごみの投棄は相変わらずでしたが、地震の時の“川は大切である!”という教訓から、街の人たち、子どもたちによる不定期の川の清掃活動が始まりました。
 その街の人たちの中心になって、川の清掃を課題の一つとして立ち上がったのが、にしきた商店街です。にしきた商店街で予算(ゴム長靴・ごみ上げ用のザルの購入、更に、集まった人たちの会食費など)を計上することになり、津門川清掃活動を継続する原動力になってきました。その清掃活動に、地元の甲風園1、2丁目自治会、甲風園3丁目自治会、甲風園シルバー会、西宮公同幼稚園保護者などが加わることになりました。川の清掃活動によって、地元の人たちが出会い言葉を交わす関係の一歩を、踏み出すことになったのです。
 もう一つの何よりに発見は、津門川が、阪神間で有数の自然、川魚の豊かな川であることでした。武庫川からの水、それに山陽新幹線六甲トンネルの地下水が加わった津門川は、年間を通して水量、水温が安定し、川魚が生育しやすい環境で、かつ街中を流れる川なのです。
 そして、生まれたのが、西宮公同教会集会室を借りて始まった津門川のことを広く理解する「津門川塾」です。この津門川塾の開催と継続に大きな力になったのが津門川の“上流”に位置する、神戸女学院大学人間科学部の皆さんです。津門川塾は、川を巡る豊かな自然との出会いと学習を繰り返す一方、周辺の街、街づくりの関心も広がり、生まれることになったのが「にしきた街づくり協議会」です。その最初の頃の集まりで、当時の森田西宮市都市整備局長のアドバイス。
① これからの街づくりは、街の人たちからの提案が最も重要。
② 街づくりは哲学!
どんな時の、どんな会議の場合にも、立ち止まって考えて提案する原点になってきたのが、この「街の人たちからの提案」「街づくりは哲学」でした。
にしきた駅前公園を一周する道路幅が、西宮市の担当者がマニュアル通りに主張する一般的な4メートルではなく、3.5メートルになったのも、道路と公園敷地内との段差をなくすことになったのも、立ち止まって考えて「ここは乳母車を安心して押して歩ける街である」との提案が生かされた結果です。同じように、マニュアル通りの禁止事項が並ぶ公園ではなく、公園の持っている表情が、そこを通り、利用する人たちの心を和らげ、汚したり壊したりすることが起こりにくくなることを公園作りの何よりの課題にしました。
①水が流れていること。ほんの小さな水の流であっても、動いているものがそこにある時、目を注いだり、立ち止まったりすることが起こりやすくなる。
②花の咲く植物、樹木。もともとが、こぶし、桜の咲く公園がにしきた駅前公園でした。公園の整備で、けやきを残して伐採されてしまいました。代わりの桜を植樹し、新たに花の咲く樹木、エゴとミルトスを植えることになりました。エゴは、大地震後の新しい住宅地などでも見られる、春に真っ白の花を咲かせる木です。ミルトスは、真っ白の小さなまん丸の鞠のような花を咲かせます。にしきた駅前公園には、このミルトスがシンボルのように、たくさん植えられています。残念ながら、1年目のミルトスは、手入れが行き届かなくて、大半が枯れてしまいました。植え直され、3年目を迎えたミルトスは、西宮市の公園管理の不手際で、花を咲かせる直前に、花を咲かせる先端部分が刈り取られてしまったのは残念です。
③にしきた駅前公園の整備に並んで、にしきた街づくり協議会が取り組んできたのが、津門川沿いの道路の改修です。実現できたことも、実現できなかったこともありますが、「哲学」が、話し合ったり提案したりする場合の原点になってきました。そして、少しとは言え、右岸の一部を歩行者道路として実現することができました。
④津門川に、豊かに生育する川魚のこと、地域の植物のこと。
 街の中を流れる川、しかし豊かな自然の営みの発見できる、津門川を表現するために設置された生物掲示板は、川の上から川の中からの両方の視点で刺繍で描いていただきました。街と自然と人間の距離がそのことで、うんと縮まって感じられるようになりました。そして、掲示板には“ゆっくり、ゆっくり”の文字も刺繍されています。
⑤ゆっくり、ゆっくりのこと。
 にしきた街づくり協議会の課題である、街の安心、安全の一つには「乳母車を安心して押して歩ける」、もう一つは「ゆっくり、ゆっくり」の言葉に託すことになりました。2013年の春のにしきた駅前公園の祭りが、ゆっくりがテーマになり、ゆっくりでキャラクターを募集して誕生したのが「ゆっくり・くん」です。ゆっくり・くんは、キャラクターの“組み木”になって、にしきたからのゆっくりを広く発信するメッセンジャーの役割も果たしています。

 「乳母車を安心して押して歩ける」「街づくりは哲学」が、今も、そしてこれからも、「にしきたの街づくり、にしきた街づくり協議会が、一番大切にしたいことです。にしきた街づくり協議会は、そんな街づくりの願いを、以下の「お願い」の文章に込めて、西宮市に提出しています。
2014年4月12日
東北支援 2014年にしきた・ゆっくり祭り実行委員会

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